きっかけは好きな気持ちから始まる
小さい頃の、記憶ってなんだった?
私はうどんが好き。
春はお雛様にうっとり、桜やチューリップ見てお花が好きになった。祖父から貰った苦い筍を先だけかじる。
夏は三輪車漕ぎまくる。寝る時は窓全開で大の字、川の字で寝てた。
お盆に金平牛蒡と甘い赤飯。スイカカルピスととうもろこしが美味しくて。
秋はとんぼ捕まえて、りんご食べたり温泉に連れて行ってもらって。
冬は灯油ストーブに鍋焼きうどんをお父さんのあぐらに座って頬張って。それが何より好きだった。
夜には必ず絵本を読んでもらう。
最高なんだよ。
朝はお父さんがネクタイ閉める音で起きて、食べたく無いふりかけご飯を押し込んでくまのぬいぐるみを相棒にどこへでも連れて行ってた。気づいた頃には汚かったしヨレヨレでさよならしたのは覚えているよ。
幼稚園行くまでは暇で近くの子達とも買ってもらって嬉しかった自転車でも遊びたくてお母さんを振り回してた。しばらくして可愛い妹、弟ができても、のろまで鈍感な性格は今も変わらない。
ひとつひとつが20代を過ぎてから社会人経験しているうちに曖昧になった。
大切なことを大人になると忘れるって誰か言ってたっけ。
花より食い気なのは今も変わらず。
でも、食べたい思い出の味や時間が減って家族がばらばらに感じる様になったのはいつからだっけ…