第1章 第1節 ~入学したてだからまぁ...~
春、いい季節だ
寒くはない。暑くもない。
ちょうどいいくらいの季節なんだ。
受験生だったやつは受験を終えて気が楽になる。
入学するやつはまぁ...俺みたいになるなよ
2025年~4月17日~
「俺の名前は又木 秋也!
数十億年という中の奇跡的存在の超凄い人間(自称)だ!」
俺は高校へ入学した。
高校デビューは派手にいこう。
派手にいきすぎたのか、誰も反応しない。
いや、反応はあった。困った時にする笑顔、そう!苦笑いだった!
結論だけ、書く
俺は失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した
俺は失敗したんだ。
高校では輝くと、そう心に決めたはずなのに、星になると決めたはずなのに。
こんなのは出だしだけ光って速攻で落ちる線香花火だ。星には程遠い。
でも、高校デビューなんてものはしてもしなくても関係なかったんだ。
何が起こったか。俺にも詳細は分からない。
ただ”それ”が起こった時のことは鮮明に覚えている
~4月21日~
「起立!礼!着席!」
このクラスの委員長が勢いよく号令を出す
どんな季節でも朝は眠いのだ。
そんなことを考えていると案外刺激的なことは起こるものだ。
いいや。これは刺激的というより衝撃的だな
授業中、突然として教室が青白い光に覆われた。
「うわぁぁぁ?!なんだこれ!?」
「きゃぁぁぁぁなに?!なに!?ねぇなに!?」
青白い光と共に、みんなの困惑している声や叫び声で教室は包まれた。
光に覆われたのがこの教室だけだったか、学校全体だったか、俺には分からない。
ただ1つだけ分かることがある
青白い光は教室から全員を消したのだ。
ただ1人、俺だけを残して。
「は?」「何が起きてんのさ」
誰だってこんなの混乱するに決まっている。声だって漏れる。俺だって混乱したんだから
直後、俺も消えた