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アトテクノロジー

「ねえお姉ちゃん、素朴な疑問なんだけど。このメガネ、ただのメガネにしか見えないんだけど。これ機械は何処にあるの?」

「そのエッジの部分があるじゃろ? 鉛筆の半分ぐらいの幅の」

 それは、メガネとして持つ部分そのものの場所だった。

「ナノテクは解るよな?」

 ナノテクノロジー は、物質をナノメートルの領域すなわち原子や分子のスケールにおいて、自在に制御する技術のことである。ナノテクと略される。

「うん、学校で習った」

「そのエッジの中にメインコンピューターが入っている」

「え!? は!? だって、普通のメガネと何も変わらないじゃん!」

 驚愕をもってそのメガネを一度外して二度見する。このメガネのエッジの中に、最先端技術の粋が詰め込まれている。とか、どこのブラックボックスなのだろうか? と。

「これは戦闘能力の逆じゃないが……、0.01がセンチじゃろ。定規のあの1センチ」

「ああ、アレね。短いよね~。それが何?」

「ナノテクが0.000000001。アトテクが0.0000000000000000001ちっちゃい」

 ゼロが一杯である。咲は驚きで口があんぐりである。たぶん、科学者なら驚かない。天上院姫が続ける。

「アトは100京分の1。ケルト語のatten、18という意味に由来する。ちなみにナノは小人じゃ。また一つ賢くなったな我が最愛の妹よ」


 このゲームをプレイするのに必要なのは。

・メガネ型MRゲーム機 《テンジョウ》

・スマートホーン型ドローン 《スマドロ》

・リレーバトン型コントローラー 《バトコン》

 が必要となる。


「この《アトテクノロジー》により完成させたのが。《テンジョウ》《スマドロ》《バトコン》じゃ」

「スマートホーン型ドローンって何に使うの?」

「さっき、念じて折り鶴を浮遊させたじゃろ? あれだと見た目的にしょぼいから、スマートホーン型ドローンも作ってもらった。他の人が見た時、何してるかわからんからな」

「なるほど」

 確かに、メガネをかけてない人置いてきぼりのゲームは。エンターテイメントとしては難しい。



 そうこうしている内に、コンビニエンスストアの前までやって来た。天上院姉妹。コンビニ前は駐車場であり、その隅っこで何かを始める。ちなみに車は1台たりとも今は居なかった。

 姫が、ゲームマスター権限により弱小スライムを召喚する。

「ちょっとそこでスライムとバトルしててくれ」

「うん、わかった」

 姫は、「エイサエイサ!」と咲の戦闘を呆けながら見つめて。今後ことを思考する。

(日常の家が動かないということは。そこを拠点に動かないということだ、つまり冒険感というのが得られずらい。全体イベントにして週間ごとに刺激を変えるか? ルールは変わらないということはテーブルカードゲームに近い。てことはカードのような小道具が多い方がいいのか? 陣取りゲームをいつまでやってたって困るだろうし……。外に出るということだからコンビニとの課金要素はやりやすそうだ、あとは……)

 などと思考を巡らせたあたりで、咲は弱小スライムを5匹倒し終わった。

「お姉ちゃん! 次は動く敵を置いてちょうだい! ポカポカ叩いただけで終わっちゃってなんも面白くない!」

 リレーバトン型コントローラー《バトコン》を腕で振りかぶって上下に叩いただけでは刺激に乏しいということだった。

 まあ確かに、セミプロにただのスライム相手じゃ。データ収集もおぼつかないか……と姫は考えた後で。

「じゃあこのデータならどうじゃ?」

 とステータス画面をピ・ポ・パした後に出て来たのは。


▼NPC『データグリゴロス』との戦闘を開始します。


 グリゴロスとはギルド『ドラゴン・スピード』のリーダー。素早さにステータスを極振りした近接戦闘型の男性だ。咲はヤエザキとして『ファンタジアリアリティ・オンライン』にて2対1であったとは言え負けている。ついでに総理の息子。のデータである。姫が戦闘開始の合図をする。

 姫は面白そうなのでついでに、もうちょっと〈ややこしく〉してみる。

「ステータス初期状態じゃなんも面白くなさそうだから、今までのデータをコンバートさせるぞ!」

「え! いいの!?」

「データ二つ分なら大丈夫だろ、ついでにデータグリゴロスもコンバートさせたから」

「やった!」

 言って、咲の私服がVRゲーム時代のヤエザキの赤と白色の服装に変身した。

 敵が手ごたえのありそうなレベルまで上がった事で、なおさらやる気になったようである咲。

 ちなみに今の時期は11月なのでちょっと寒い。服装は上着2枚と羽織るものが1枚ぐらいでちょうど良いくらいの感じ。背景はコンビニとコンクリートの駐車場にファンタジーに毛が生えたような草木。

「車やバイクが来たら中断するから、てことで始め!」

「おおっとグリゴロスくんか……よっしゃ!」

 というわけでデータグリゴロスとの戦闘が始まった。

 2つのスマートホーン型ドローン《スマドロ》が宙に浮く。姫がもう一つ持ってきていた。念のためまさか、疑似PVP戦をすることになるとは思ってなかったが。これで良いデータが取れるだろう。

 スマホドローンにはカメラ機能がついている。姫はステータス画面から6個の画面と姫自身の視点から、その風景を見つめることとなる。


▼ゲームマスターの妹『ヤエザキ』VS総理大臣の息子『データグリゴロス』との戦闘を開始します。


 今は、模擬戦とはいえ対戦できる喜びに浮足立つ咲。

 一撃目からブチこんでくるヤエザキの第一声と初撃の攻撃が重なる。

「全ての空は! 繋がっている!」

 グリゴロスはこれを《軽業》で迎えうった。

 フルダイブ型VRゲーム総合掲示板

 初級冒険者【ひまー! 何かやることないー!?】

 中級冒険者【イベント来るまで周回やら、モンスター倒して装備やらスキルやら強化やってろ】


 あとがき

 前作と前々作を読んでないと解らないストーリー……まあ第0章だから勘弁してほしいです、好き勝手書きます。

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