おや、これは読まなくていいようです。
おふざけ回。
持ち主のあやゆる願望を叶える聖茶器。
今、なんだかんだでこの街に出現したようです。
今宵、その茶器を奪い合うマスター達が一堂に会し。
一緒に戦う使い魔達を召喚しようとしておりました。
「はい、皆様、私が今回の茶器戦争の監視役である蓮華です。都合上、皆様にはここで一斉に召喚してもらいます」
七人のマスターを、私の権限で一カ所に集めました。
勿論、互いの姿は見えないように配慮しております。
そして、そもそもマスター達が今後出てくることはありません。
まず、一人目が触媒やらなんやらを使って召喚。
夜空が一瞬昼に変わったような光。
その後、天から一人の人物が。
「よう、お前が私の主人か、私は九相図の殺人鬼、一緒に殺しまくろうやっ」
ツインテールの美少女。バールが宝具ですね。
生前は、えらい人数殺しまくった殺人鬼です。
クラスは・・・・・・アサシンっ!
間も置かず、参加者達が順々に、召喚していきます。
光がその度あふれ出て・・・・・・。
「こんちはー、私は眼球アルバム。参加者全員の目玉を頂く所存」
おかっぱ頭、目の周囲が真っ黒の少女。
生前は、えらい人数の眼球を抉っていた殺人鬼です。
宝具は、手に持つ千枚通しでしょうか。あれで「眼球全摘出」とかいう技を出します。
クラスは・・・・・・アサシンっ!
おや? ここで私は違和感を抱きます。
ですが、そんな事関係なしと、さらに、どんどん、出現します。
「私は、ヴィセライーターよぉ~。よろしくねぇ~」
エプロン姿の妙齢の女性。目は細く、両手には包丁。白のエプロンは、あちこちに血が滲んでおります。
生前は、えらい人数の肉を食しておりました。
地上最悪の血深泥殺人鬼。
クラスは・・・・・・アサシンっ!
おやおや?
あれよあれよと召還されていきます。
次に現れたのは。
「ういうい、私は切り裂き円だ、あ、円ってのは真名だから、それは抜いて切り裂きで、頼む、のだ」
黒髪のサイドテール少女、眠そうな目で歯はギザギザ。
自分で真名を言ってしまう、ちょっとおっちょこちょいな子です。
生前は、えらい人数の身体を切り裂いておりました。
クラスは・・・・・・アサシンっ!
んん、おやおやおやおや?
どんどん大きくなる違和感。
ですが、お構いなしに次々出てきます。
「こんばんは、私は、レッドドット。お兄ちゃん、お姉ちゃん、よろしくね」
白いフードをすっぱりかぶった幼女。
生前に、クラスメートを皆殺しにし、史上最年少でレベルブレイカーの称号を得た幼き殺人鬼。
クラスは・・・・・・アサシンっ!
おやおやおやおやおや?
いい加減、何か言おうと思いましたが、次は出現してしまいます。
「どうも、どうも~。私はドールコレクター、よろしくだよぉ」
顔はニコニコ。金髪眼帯のゴスロリ少女。
彼女は伝説の殺人鬼ですね。
数多の少女を殺害し、そのパーツで人形を作っていた異常者です。
クラスは・・・・・・言わずもがな、アサシンっ!
おやおやおやおやおやおやおやおや?
止めようにも、次が最後です。
「あ、うぅ、あれ、ここは・・・・・・どこだ、たしか僕は爆睡してたはずなのに・・・・・・」
白髪眼鏡の女。眼鏡は額にズレてて、両目が数字の3になってます。
なにやら手違いで召還されたみたいですが、まぁいいです。
クラスは・・・・・・満を持してアサシンっ!
あっちゃー。これは参りましたね。
これで、全員召還されました。
七人は、すでに向かい合って威嚇しあってます。
「おうおう、今すぐ、おっぱじめようぜぇ」
「そうだね、面倒だし、ここで全員の眼球抉らせてもらうよ」
「あら~、みんな肌がつやつやで美味しそうねぇ~」
「おら、全員かかってくる、のだっ! いつでも、いける、のだっ!」
「私もいつでもいいよ、誰にも負けない」
「うふふ、私は最後にするよぉ。みんな存分に殺し合ってねぇ」
「眼鏡、眼鏡・・・・・・」
皆さん、二人を除いて殺る気満々です。
各自得物を握り、今にも飛びかかりそうな勢い。
しかし、私は、急いでその輪の中に飛び入ります。
「ちょちょちょちょっ、ストップストップっ!」
これはいけません。
なにがいけないって。
「ちょっと、待って下さい。皆さん、アサシンばっかじゃないですかっ! これは駄目ですよ。本来、セイバーやらアーチャーやらいるんですよ。全員がアサシンて」
これは、システム上なにやら不具合があったみたいですね。
てなわけで。
「解散っ!」
聖茶器戦争、完。
ちなみに原作は知ってますけど、FG●はやってません。
近々殺人鬼連合 対 ゾディアックファミリー編に突入予定です。