今年もまたまたやるみたい。(本編とは無関係)
本当ネタが思いつかなかったので勢いだけで書いた適当おふざけ回です。
こんにちは、リョナ子です。
今年もまた捕まりました。ピー〇姫並の自己防衛の低さです。
今、とても高い所に座っていて。
胸には賞品と書かれたプレートとリボンがしてあります。
「さぁあ! 今年もこの日がやってきましたっ! クリスマスリョナ子さん争奪戦だぁっ!」
司会の人がハイテンションでそう告げる。
それに合わせて参加者達から歓声が上がった。
「まずは参加者の紹介ですっ! 今回も各陣営から二人ずつっ!」
僕の下には机が三つ、そこに椅子が二つずつ。
「最初は、円、白頭巾組っ! スペックはそこそこあるので対戦方式によっては有利になるかぁああ!?」
「うくく、今年はちゃんと姉御のために頑張る、だ」
「・・・・・・今年こそリョナ子お姉ちゃんとパーリィーする」
円、白頭巾ちゃん組か。ここは予想できない感じもある。
「続きまして、カリバ、タシイ組っ! 今回も親子参戦っ! 容姿だけならピカイチだがぁあああ??」
「今年こそは、今年こそはよぉおお」
「そうだね、ママ。四度目の正直だよ」
この二人もう常連だなぁ。雰囲気は相変わらずなのでちょっと怖い。
「そして最後っ! 蓮華、蛇苺組っ! 頭脳、力、全てを兼ね備えた最強チームですっ! 基本ここがいつも優勝候補です!」
お、蓮華ちゃん。隣の人はとにかくよく知らないけどほぼここで決まりだよね。
「さぁ、時間もないので、さっそく勝負を始めたいと思いますっ! しかし、しかしながらですっ!」
ん、どうした。
「勝負方法がまだ決まっておりませんっ!」
え、ここまで来といて? 無理矢理捕まえておいて?
「なんなの、だ、それはっ!」
「ふざけるなっ!」
「ぶっ殺すぞっ!」
参加者から文句が飛んでおります。
「まぁまぁ、一応いくつかの候補は出してありますので、参加者様達で選んでください」
ん~、最初からこんなんじゃ先が思いやられるなぁ。
「まずは、続、2代目クリスマスのリベリオン討伐大会、以前蓮華さん達が捕まえたクリスマスキラーの2代目がでております。これを皆さんどのチームが一番最初に捕まえるかを競ってもらおうという案です」
いや、そんなの最優先で捕まえなさいよ。
「なんなのだ、そんな面倒な事したくないの、だっ!」
「そうよ、ふざけないで欲しいわぁ、誰が死のうが知った事じゃないのよっ!」
「こちとら参加者ほとんどが殺人鬼だぞ、この野郎っ!」
ん、今物騒な言葉が出たような気がしたけど。まぁみんなの乗り気はいまいち。
「では、二つ目の案です。これは前回と同じクイズ方式。続、クイズ大会、蓮華無双ですっ!」
「おらああああぁ、クイズはもうやめろやぁあああっ!」
「蓮華無双っていっちゃってるの、だっ!!」
「勝ち目ないのよぉっ! ぶっ殺すわよぉおおおおっ!」
おぉ、今回ツッコミ多いなぁ。僕が何か言う前に怒声が上がるよ。
「では、第三案、海底二万メートルからの浮上。最初に海面から上げるのは誰? ですっ!」
「あほかあぁあああ、全員死ぬわぁああっ!」
「ぺっちゃんこになるの、だぁあああ!」
「上がったとしてもそれは死体でだわぁあああああ!」
凄い勢い。
「やれやれ、しょうが無いですねぇ。ではクリスマスソング歌合戦ではどうでしょう?」
「・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・」
お、みんな黙りだ。これはいけるか?
「では、異論なさそうなので、まずはタシイさんからどうぞっ!?」
「え、え、??」
すぐさまマイクが渡され、イントロが流れ始める。
おぉ、上手いねぇ。なかなかの歌声。
「次、白頭巾さんっ!」
白頭巾ちゃんもなかなか。
「はい、蓮華さんっ!」
ほう、蓮華ちゃんもやるねぇ。
一通りみんな歌い終わった所で。
「う~ん、なんか違うなぁ」
運営の人がそう呟いた。
「おらぁあああああ、ここまでやらせて何言ってんだ、この糞野郎っ!」
「お前は自由人かっ! こん畜生ぉおおおおおっ!」
「いい加減にしろ、この屑人間がぁぁあああああああああぁああ!!!」
皆さん、相当お怒りでございます。
「はいはい、じゃあ、双六。人生ゲーム的なやつで決めましょう」
ここで唐突にボードゲームが出された。
「これは私が独自に作ったゲームです。マス目の指示に従ってください。最初にゴールした人が勝ちって事で」
みんな順番にサイコロを振る。何だかかんだでこの人達運営の言う事は素直に聞くなぁ。
「ん? この黒いマス目はなんなの、だ?」
「あぁ、これですか。これに止まると、リアルで戦闘してもらいます」
黒いマス目は9つ。
「九尾とかいう殺し屋と戦闘してもらって勝ったらゲーム内の通貨一億ゲットです」
九尾ってなんだろう。
「おrぁああああがう7あゆあああ、死ぬわぁあああああああああ」
「ふぃ3あああYああは、あああ、絶対、殺されるわぁあああああああ」
「どっから用意してきたあっぁああま、ふだああぶッ殺わああああああ」
おおお、なんかツッコミが今までで一番強い。
「まぁまぁ、マス目止まらなきゃいいんですよ。さぁさぁ、サイコロふってください」
「ちょっと待てっ! 最後の方黒いマス五個連続で繋がってるじゃないかっ!」
「これ、この前で止まって、尚且つ6出さなきゃ死ぬの、だぁああ!」
「なによ、このモノポリー終盤の地雷ゾーンみたいなのわぁああああ!?」
確かにあれが外れマスだとしたら些か理不尽かも。
「大丈夫、逆に他のチームがそこに止まれば有利でしょう?」
「・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・」
お、みんな黙り。いや、欺されてるからね。
ぶつくさ言いながらみんなサイコロを振る。やっぱり素直。
ここで円が例のマス目に到達。
「く、うまい具合に連続マスの直前で止まったの、だ。ここで6を出さないと・・・・・・死ぬっ!」
「6以外っ!」
「6以外っ!」
他の参加者は大声でそう叫んでおります。
「えいやぁあああああ」
円は裏ステイタスでは運が最強値だったとなんかネットで見た事がある。ならば、ここでも・・・・・・。
「6だぁあああああああああっ!」
「よっしゃぁあああああああああああっ!」
おお、引き当てたっ!
そして、抜けた先のそのマス目はぁあああ???
「振り出しに戻るだぁあああああああああああああああっ!」
「おんどりゃぁああああああああああああああああああああ、黒マス目踏ませる気満々かぁああああああああああああああああっ!」
円がボードをひっくり返した。まぁこれはしょうが無い。
「なんなんすか、もう。あーでもない。こーでもないって」
「いや、運営がまともじゃないからなの、だっ!」
「そうよ、これろくな案がないじゃないのっ!」
「明らかにさっきから殺しにかかってるわねっ!」
確かに参加者に不利なルールが多い気もする。
そもそも運営てなんだ。いつできた。
「それならもう、リョナ子さんに決めてもらいましょ。各チーム、魅力的なパーティープランを提示して選んでもらうってのはどうでしょ」
「ほう?」
「なるほどね」
「それはそれは」
初めてまともな案が出た気がするよ。最初から当事者の僕にも発言権与えてくれ。
「では、カリバ、タシイ組どうぞ」
「はい、私達はですね。金に物をいわせてですね。移動はリムジン、そして豪華客船でゆったりクリスマスナイト。豪華な食事、高価なプレゼント、とにかく望むもの全てを与える所存」
「さぁ、これに対するリョナ子さんの反応はどうだぁああ???」
「いいぬえぇ」
「効果は抜群だぁあああああああああああああああああああ」
「次、円、白頭巾組っ!」
「ういうい、私達は、通称 猫の島とよばれる場所で大量の猫に囲まれながらの一夜を提案するの、だ」
「さぁ、これに対するリョナ子さんの反応はぁあああああああ?」
「いいぬえぇ」
「これも効果抜群だぁあああああああああああああああああ」
「はい、蓮華、蛇苺組っ!」
「はい、私達は本で作ったツリー。とにかく本、本、本で囲まれた部屋で過ごす一夜。勿論読書のお供に最高級品のコーヒーとケーキも添えてあります」
「さてさて、これに対するリョナ子さんの反応はいかにぃいいいいいいいいいいいい?」
「いいぬえぇ」
「これまた効果は抜群だぁあああああああああああああああああ」
どれもいいぬえぇ。
「おっと、リョナ子さん長考に入りました。ここは別室へ移動してもらってじっくり考えて頂きましょうっ!」
運営の人がそう言うと僕の椅子が急に下へと落ちていった。
「絶対私達のプランを選ぶわ」
「いや、私達のなの、だっ!」
「これはリョナ子さんを熟知した私達の勝利でしょう」
通された部屋。
そこには。
巨大モニター、そして料理や飲み物。
まぁ、こうなるか。
モニターが光りを放ち。
「マリークリスマス」
僕は今年もそう伝えたのであった。
マリークリスマス! 元ネタは無印リョナ子のなんかマリー、みたいより。