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大会参加作品シリーズ

架空のオフレポ その1

尾触歩湖オフレポ

(ワシントン・東村)

◆グローバリズムの中で

国外の組織ではなく自国民が自国を相手に引き起こすテロ、いわゆるホームグロウンテロに関する、日本政府主催のG20尾触歩湖サミットは十六日、貧困や格差の問題の是正、雇用を中心とした経済対策の必要性などを中心とし、自国だけでなく国際社会が一丸となって問題に取り組んでいくという包括的な方針をうたった声明を発表し、閉幕した。

声明では「国際化による一部過激派の思想の共有が問題になっている。軍や警察だけでは完全に対処しきれない」とし、「過激派の流入に対する歯止めは容易だが、思想の流入については極めて難しい課題になっていくだろう」と、将来的な対策の具体化の必要性を訴えた。リキティ米国務長官は会談の中で「我々はテロリストを育てず、しかしいかにしてテロリストが育ってしまうのかを徹底的に分析する必要がある。我々はテロには決して屈しない」と述べ、国際社会全体が自国の問題を各自分析するべきだとの認識を示した。また、中国で今社会的な問題となっている「黒姫」についても言及し、「あのような形で民族自決の運動が高まっているのは非常に残念だ」と強い懸念を示した。中国では昨年十月以降、黒姫による独立運動が激化しており、多数の死傷者が出る事態となっている。今回のサミットでは、こうした前例が各国のホームグロウンテロに思想的影響を与えかねないとして、中国政府には一層のテロ対策を求めることとした。



【解説】

黒姫(くろひめ、中国語?音字母:H?i j?)は、中国国内における民族自治を訴える市民団体を母体としており、国内でも約数千万の支持者がいるとされている。活動は近年過激化をたどっていて、昨年十一月には市民五十万の死傷者を出す大規模なテロリズムデモを行い、国際社会の注目を浴びた。

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