天才は異世界開拓するようです。
この天才は学校嫌いで学校から育った人間も嫌いです。
彼の世界ではほとんどの人間が学校に行っているので偏った考えを教えられた人間が大嫌いでした。
ほとんど彼の技術でカンストしたこの世界に用はありません。
自由な理想郷をつくろうではないか。
...この世界は現在神が居ないと科学的に証明された世界...
それ故かこの世界の技術力は限界まで達しようとしていた。
理論により構成され効率により支配されし世界
・・・
それがこの世界の現状であった
この世界でも最大の功績を齎した物はインターネットであった。
そのため一人の天才が誰知れず異空間移動装置を安価で作り上げていたのだった。
「あー、だりぃー。」
彼が作った異空間移動装置は簡単なものだ。
この星における空間の割れ目を探す装置とそれに体を対応させるための宇宙服みたいなものだ。
割れ目は複数存在していて出現時間は決まっていた。 ・・
この割れ目を調査するため彼は自身が作り上げた理論や公式、技術を適当な場所に売っていた。
そしてこの世界に散らばる調査員により365日、常に割れ目は監視されていた。
この移動を果たすためにくだらない世界でくだらないバイトをして金をためた。
そしてこれを成功させるために日夜多大な演算をこなしていたのだ。
そして装置が完成して4年、ようやく捜し求めた異世界が出現したのであった。
彼は装置を持ち颯爽とヘリをチャーターし、現地へ向かうのであった。
「おいおい... 話は聞いてたけど桁違いだな。。」
そこに向かった彼は現地の調査員に出迎えられてその割れ目を観察していた。
彼の4年の歳月により調査用の機材はノーパソくらいにまとまっていて、その異世界の現状を簡単に知ることができた。
この異世界は、元素が揃い、酸素があり水があり温度も最適、そして何より文明があった。
これ以上調べることも可能だが、彼は満足するためにここにきているのでネタばれはしないよう心がけていた。
そしてこの元の世界に戻る気もさらさら無かった。
そしてすばやく宇宙服みたいなものに着替えると今まで異世界に投入してきた実験動物のように自らの体を
・・・・・
何も持たずに滑り込ませた。
「...この割れ目は安定していますが、何の危険も無いとは限りませんので慎重にいき...」
機材を見ながら俺に話しかけていた調査員の言葉が最後に耳に入って消えていった。
なんか3分くらい穴に落ちていた。
[....やばいこれ死ぬんじゃね?]
そしてなんかどんどん加速していた。
別に装備からして大気圏ぐらいからなら落ちてもいいような構造にまでしておいたが、はじめて落下体験しているのでさすがに恐怖を隠せない。
「あ、なんか明る..」
(ゴスっ)
「軽っ!」
見れば下は土、地面だった。
すっと宇宙服みたいなやつを脱ぐと彼はこの世界に来たことを噛み締めた。
「こっこいっせかいいいぃぃぃいーーーーーー!!!!!!」
叫んでやったぜ。
ジャンプする。
2mくらい跳んだ。垂直に。
走った。何かめっちゃ速かった。
石があった。持ち上げた。...軽石か?
なんか変なの来た。殴ったらめり込んで動かなくなった。もう考えるのをやめよう..ってなにこの変なの!?魔物...?
まあとりあえずそこら辺の蔓で縛って持ってこう。..軽っ。
そして彼は角がついたイノシシみたいな顔した鹿みたいな体の変なやつを持って颯爽とこの森みたいなところを突き進んでいった。
ここに着てから気配的なものに敏感なので、なんかいろいろ変なの来たが、一発殴って終わった。さっきの以外おいしくなさそうなので放置で
おおっ?なんか2km圏内くらいから人の気配がするぞ?そっちちら辺かな?
早くもあたりっぽいのを引いた。
おお、村だ。定番。
なんて思いながら村に向かっていくと、入り口に居た服を着た全身毛っぽいむさいおっさん?っぽいのに止められた。
「”%&()’+*‘##%」
なにいってるかわからんので、とりま首傾げておいた。
「&%$’&&####」
あっ、なんか怒ってる。ぷぷぷっ
ニヤニヤしてたら殴りかかってきた。
「痛っ...くない?」
...いろいろ残念だなこの世界。
碌に調べないで最強の宇宙服作って適当に異世界に行くとこうなるので皆さんも注意しよう。
というところで棒立ちの俺をひたすら殴っているおっさんに目を向けてこぶしを捕まえ少し離れて頭をおろしてごめんなさいのポーズ☆
おっさんの猛攻はとまったので安心していいのか..?
世界の主要言語をすべて話せる俺は適当な言語で話しかけて伝わらないような主張をしてみる。
困った顔で「おい、はげおっさんむさくるしいぞ」
と。
...わからないって素晴らしい。
おっさんは可哀想な人を見る笑顔でなんか言ってる。よくわからんので放置だが身振りはぶりからすると村に連れて行ってくれそうだ。
とりまついていってみる。
するとガキが群がってきた。珍しいんだろうな。気にせず歩いていると...おっさんが何か言っている。
俺の持ってる変なのを指差しながら、
「あんた%#’%&””?あんた’%”#”&%&’??」
何回も同じ単語が聞こえるのでこんな感じだろう。
俺風翻訳「あんたが捕まえたのか? ////てやろう(くれよ)か?」
どっちにしろにこやかに言っているので危険はなさそうだ。頷いておく。
..ついてこい的な動きをしている。
どうやらおっさんの家らしい。くさっ。
藁が引いてある場所を指差して休憩でもしてろよ?的な感じでジェスチャー中。
気さくでいいおっさんだな。さっきの猛攻はなんだったのか?
まあ、くさいのでそこらへん見てくるジェスチャーをしておっさんに変なのを渡して散策しに行った。
なるほどよくわからん。
簡単に火を使っている様子があることから..っていうかてから火でてる。
大当たり確定
追加元素だ
体内生成型 これはもう最高ですわぁ。
一応観測では城みたいのもあるのでここの文化レベルが低いだけだろう。
しかし接しやすさもあるのでここはいい実験場だ。
しばらくここ拠点。
そんなことをかんがえていると「%---$!」
おっさんが呼んでいた。
なんかできたのかな?
向かうと木の皿っぽいのに生臭そうな変な肉が入っていた。
こいつらが食っているので食えないことは無いんだろう
礼をしながら受け取って食ってみた。
「...まずっ」
いかん変な顔になってしまった。
別に肉体は改造してあるので最近じゃあ水だけでもいいのだがまずいものはまずいな。
「まずいか?」
たぶんこういっているんだろう。
気まずそうにおっさんが話しかけてきた。
うなずいたら笑っていた。M男か。。
まあ、そこらへんで食べるのをやめて、おっさんに ことば おしえて とジェスチャー。
数分の格闘後、難しい顔してから納得した顔してうなずいて出て行った。
30分くらいかな?魔法っぽいののことをずーーっと考えていたらおっさんが帰ってきた。
えっ..ついてこい..?まあたぶんそうだろうなーとか思いながらついていくと村の中でも少しきれいめな家についた。
おっさんがドア(この家しかドアついていない)をあけるとそこにはババアと..うん 美少女きた。
なんかおっさんが指差してなんかいって帰っていった。
バタンッ
... ぺこっ
頭下げといた。
ここでポイント稼ぎだな。
教えてくれるのはババアっぽかったがその美少女娘にもたまに教えてもらえることができ、本もあったので2日で言語習得。
厄介事が無かったのが不思議だ
彼女の名前はレグナ。ババアは知らん。
2日目に
「はじめまして、ソナルと申します。よろしくお願いします。ペコッ」
とやったら驚いていた。俺もびっくり。
「もうしゃべれるのか。はやいのぉ」
「いえいえ あなた様とお孫様のおかげです。ありがとうございました。」
「孫はやらん」
なんて会話もしていた。
「レグナ、ありがとう!君のおかげで会話できるようになったよ!」
なんて言ったら、
「どういたしまして」
なんて顔を赤くしながら言っていた。
なんてかわいいんだろう。
おっさんのとこにも行って礼を言ってきた。
「いいってことよ。それにしてもあんたすげえな」
なんていわれたがあんたのくささとやさしさのほうがすげえよ。
そしてしゃべれるようになったからか村長のところに行ったらどうだ?なんて言われたので行ってみることにした。