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夢の記憶  作者: 151A
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生々しい夢





さてどの夢から語りましょうか。


普通の夢、と申しましても取るに足らないものならば残しているわけがありません。

暫し悩んでノートには残していない、生々しさと恐怖が忘れられない夢のことをお話ししましょう。


あれは私がまだ中学生になったばかりの頃。


友人のマンションは大きく急な坂の中ほどから、更に緩く登り坂が伸びていてその先に山を背にして白い建物が建っています。

その坂は金属でできた屋根があり、マンションの一階の半分を占める駐車場まで続いています。

山のそばであることとその屋根のせいで天気が良い日でも薄暗い。

私はしょっちゅうその友人の所へと遊びに行き、その日も薄暗く寂しい駐車場で友人と遊んでいました。


気が付くと若い男と女の二人連れがいて少し離れた場所からこちらを見ています。


なにか言葉を交わしながら目配せし合うさまに不穏なものを感じた私と友人は、急いでその場から逃げようとしました。

友人はマンションのエントランスへ。

私はその反対側の坂道を降りて道路へと出ようと走り出しました。


男は友人の方へ行き、女は私を追ってきます。


さすがに相手は成人した女性なので駐車場を出る前に追いつかれてしまいました。

怖くて壁際に並んだ数台の自転車を押して倒すことで足止めをしようとしましたが、彼女は舌打ちをして「忌々しい、ガキだね!」と吐き捨てかき分けながらも近づいてきます。


いつも暗い駐車場の中で何故か女の歪んだ口元だけが見えていました。


がむしゃらに抵抗している間に取れた自転車の籠を掴んで振り回すと女が怯みます。

籠を投げつけてその隙に逃げようとしたのですが、それよりも先に女は懐から銃を取り出しました。


――――殺される!?


結局足が動かずに立ちすくんだままの私を銃弾が襲いました。


鎖骨の付け根にズドン。


暗転。


息ができず重苦しい。

足元にだばだばと勢いよく落ちる血液の感覚が生々しく、靴や靴下や肌に跳ね返る飛沫の感触まで覚えております。


今回は痛みより衝撃と重さばかりが残りました。


そして暗闇の中で感じる血だまりの生々しさ。


起きた瞬間気分が悪くなり、その日一日引きずったことをここに記しておきます。




初っ端からこんなので大丈夫でしょうか?

次話を投稿するのが少々恐ろしいですが、構わず書きます。


結構暗い夢を見ることが多いので、151Aは相当根暗な奴だと思われるかもしれません。


ああ、どうか引かないで。

次はトラウマについて書こうと思います。


付き合ってやってもいいという優しい方がいらっしゃいましたら、どうか次話も覗いてやってくださいませ。


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