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魔王はリア充を滅ぼしたい  作者: 藤原ゴンザレス
第1章 魔王が転生しました
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魔王様の周回プレー

 みなさまこんにちは。

 魔王でございます。

 実は私、何度か魔王やってるんですね。

 前世で。

 コンティニューとか二週目にステータスとアイテム持ち越しとか、まあ、そういう感じです。


 勇者に聖剣でばっさり一刀両断。

 はい。

 これが今回の私の死に様でございます。


 私の死体を前に勇者が仲間の恋人と乳繰り合ってるのが見えます。

 あーあ。

 リア充滅ぼしたかったな。

 こちらは220年間も彼氏もできず魔王城で引きこもり生活を続け、そのあげくに勇者に殺害されたというのに……


 あー!

 人の死体の近くでチュッチュチュバチュバしてんじゃねぇ!

 こちらが220年ものの処女だと思って馬鹿にしてやがるな!

 なにその勝ち誇った表情!

 てめえだよ! てめえ! 勇者にベロチューしてるエロい鎧着た痴女!  あーッ! ゴラァ! ガンつけてんのかぁ! ああッ!


 殺してぇ……(心で血の涙を流しながら)


 ……リア充への憎しみのあまり少し興奮してしまったようです。

う、羨ましくなんてないんだからね!


 さて、実は私、少々心残りがあります。

 それは残してしまった国民(魔族)の皆様のことです。

 勇者が勝ってしまったので、私と一緒に魔族も終わりのようです。

 魔族のみなさん! たいへん申し訳ない。

 いやそれにしても魔王向いてなかったな……

 そもそも、私に魔王なんて無理なんですよ。

 まあ、終身の長期政権なんで、共和制ほど期待されてないので、誰でもそこそこやれば評価されるんですが……

 今思えば何一つ満足に成し遂げられなかったのです。


 最初は、魔族の皆さんのために食糧問題を解決しようと、いろんなところに食人植物の畑を作ったり、魔獣の養殖なんかをやってたら、人間さんに軍隊差し向けられて全部壊されましたな。

 仕方ないので、近くの人間さんの領土に報復措置で攻め込ませてもらったんですが、よく考えたら植民地経営に自身がなかったので、占領した町をアンデットさんたちに任せましたね。

 すぐに人間さんに焼き尽くされましたけど。

 仕方ないので人間さんに歩み寄ろうと、寄生植物を魔族への無差別殺人容疑で捕らえた人間の犯罪者に植えて、人間型の植物を大量に作って食料事情を改善しようとしたら勇者に焼き尽くされたり。

 あ、最初は人間が必要ですけど途中からむかごで増えるんで死人は多くないんですよ。

 食料でお困りの人間さんにもあげようとしたら、「神を恐れぬ悪魔め!」ってものすごい勢いで攻め込んできましたね。

 おいしいのに……まあ、返り討ちにしましたが

 もうこのころには人間さんと外交面で修復不可能になっちゃって、仕方ないので滅んでもらおうと思いまして、

 神代の時代の魔道兵器を使って人間の世界の全てを焼き尽くすつもりが、出力不足で半分しか焼き尽くせなかったり、

 仕方ないので、隕石を落としてみたんですが勇者に邪魔されて、ひとつの国しか滅ぼせなかったりしてましたね。

 もうぐっだぐだ。


 最後なんて、まあ、今考えると思いつきなんですが……占領したとこに更地ほしいなと思ったんですね。

 それで戦争で予算がなくなって大規模工事ができないから、仕方ないので占領したとこに自分の魔力で月を大地にぶつけようと思ったんです。

 更地にする程度に魔力は抑えたんですけどね。

 そしたらなんか勇者が血走った目で殺しにやってきましたね。

 やっぱめんどくさがらないで魔王光線で焼き払えばよかったなと。


 まあ、それでこのざまなんですけどね。

 いやホント、無能な魔王で申し訳ない。


 あ、なんか光が見えてきて何も考えられなくなってきました。

 どうやら、そろそろ、お別れの時間のようです。


 では、みなさんもよい旅路を。



 みなさんお久しぶりでございます。

 魔王でございます。


 はい。

 前回、魔王に倒されて死んだなぁと思ってたんですが、やっぱりまた周回プレー入りました。

 ただ別の世界の別の魔王で、ですが。

 今回の私は前世では結構無茶やって殺されちゃったので、勇者が来る前にさっさと人間さんを滅ぼそうと思いました。

 各種族の代表に話を聞いたところ、人間さんって一人見つけたら、近くに三百人はいるんだそうです。

 ちょー驚きました。

 そして理解しました。

 人間さんって、リア充の集団なんですね。


 リア充爆発しろ!


 そう思った私は魔族の領地以外を七日間ほど業火で覆い焼き尽くしました。

 普段は本読んでゴロゴロするのが大好きなインドア派なんですが、リア充に対する憎しみだけは私を突き動かしてくれるようです。

 まあ、これで邪魔するものは誰もいないわけです。

 ちょっと生き急ぎすぎたようで、このときの私は八十歳ほど。

 人間さんだと八歳程度でしょうか。まだ毛も生えない子供のままです。

 まあ、焦ることはありません。人間は滅ぼしたので勇者も来ないでしょう。

 今度こそ処女を早く捨てて、憧れの愛されビッチライフをゆっくり歩めばいいわけです。

 はい。

 そしていきなりクライマックスです。

 百歳超えて、生まれて初めて生○が来たもんで、オシャー!と喜びながら元気になったのを見計らって、ドラゴン族の可愛い子を無理やり婿にして、ベッドに押し倒してくんかくんかしながら、きのこを拝見しようとズボンに手を掛けたところ……

 女勇者に後ろから聖なる槍で刺し殺されました。

 ちゃんと人間さん滅ぼしたはずなのに……生きてたんですねえ……

 こう……なんで、毎回私は攻撃偏重型で防御が紙なんでしょうね?

 段差に蹴つまづいて死んじゃう洞窟探険家のようにアッサリ死亡です。


 つーか! だから、勇者! なんでお前ら人の死体の前でベロチューするんよ!

 お前らは倒した魔王の目の前で交尾しなきゃ繁殖できない生き物か!

 つうかそのショタドラゴンは私のだ!


 屋上行こうぜ……久しぶりに……キレちまったよ……


 まあ、無理なんですけどね。

 だって死んでるもん。

 ああ、また眠く……我を倒そうとも第二第三の愛されビッチが……

 次こそ……つぎこそ……あいされびっちに……



 はいはい。

 皆さんの魔王☆ちゃんです。ひゃっほー!


 前回は焦りすぎて、たった百年でゲームオーバーになっちゃったので、今回はじっくりプレイすることにしました。

 今回は人間さんの離反工作中心ですよ!

 まずは、全ての魔族に変化の術を覚えさせて、魔族全てを人間社会に紛れ込ませるところから始めました。

 あ、そのころ私は田舎の領主ってことにして目立たないように、魔族の皆さんに指令を出してました。

 そして、ちょっとづつ配下を教会や行政機関に送り込んで宗教や政治を裏から操りつつ、金と権力が無駄に宗教や政治団体に集中するようにもしました。


あっという間に腐敗しましたね。

いやすごいくらいに。


 で、疫病と経済不況で社会が不安定になったのを見越して、教会や貴族の力をコントロールしながら、他にも衛生状態悪くてすぐに病気が発生するってわかってるのに都市を作りたがる習性を利用して社会不安を煽りまくって暴動とか革命とかを起こしていただきました。

 なんで人間さんって、同種族同士の殺し合いが大好きなんですかね?

 人間さんは人殺しをしてるときが一番輝いていると思います。

 まあ、最大限利用させていただきましたが。


 そんで時は流れて、国同士のものすごい殺し合いなんかが、何度か起こった後、行くところまで行った殺し合いに飽きた人間さんが、平等とか言い出したので魔族たちにカミングアウトさせました。

 さすがに、同性愛者とかは受け入れても魔族はダメでしたね。

 そりゃそうですね。

 何百年も前の書物に書かれてた想像上の生き物が、普通に隣で生活してました。

 それを受け入れられるほどには社会が成熟してなかったんですね。

 まあでもその辺もなんとかしました。

 最初はものすごい差別されてたんですけど、暴動起こしたりもっと悪いやつがいますよーって宣伝したりして、何百年か頑張ったら表向きは差別ダメって社会ができました。

 それで、そこから当時の教育水準から数百年ほど先のレベルの教育水準の学校を魔族と下層階級向けに作りまくって、小さいころから洗脳したインテリを大漁生産したんですね。

 支配階級にバカしかいなくなって、あっさり支配階級が入れ替わって大笑い。

 世論工作とか社会支配って本当に面白いですね。

 そのころには魔族を含めた普通選挙による民主制という政治形態になってたので、私は女性で魔族出身の議員として表舞台へ。

 その後、魔族やインテリ層の圧倒的な支持で大統領になりました。

 あ、これでも戦争を終わらせたりとかして人間さんにも結構人気あったんですよ!

 今回は超頑張りました! 千年ちょいちょいかかりましたけどね!


 で、これで殺されずに愛されビッチに!と心を新たにして、美少年を連れてオープンカーで遊説しに行きました。

 ショタは常に正義です。

 あとで美味しくいただく予定です。

 あ、確かに中身は千歳超えたおばあちゃんですけど、見た目は超若いんですよ!

 けっこう美人な……はず……だよね?


 …………えっと金かかってます!なにより新品です!


 なのになぜかいつも安定して男が寄ってきません!

 つうか、なんで世の男どもは恐怖に歪んだ顔で人のこと見るんでしょうか?

 自分で言うのもなんですが、ちょっとだけ魔力が強いだけのか弱い女性ですよ!

 それをなんですか!

 先日の話ですが、なんか政務官が可愛かったので『ち○こ出せ!』って迫ったら泣きながら命乞いされました。

 失礼な!


 で、話を元に戻しますが、今回の遊説って全世界で中継されるんですよ!

 すごいでしょ!


 と……思ったんですが……なんで脳みそぶちまけて死んでるんですかね。私。

 どうやらどこからかライフルで撃たれたみたいです。

 また勇者、お前かぁ!

 まあ、今回の勇者はSPに即効で逮捕されたからいいんですけどね。

 負け惜しみじゃないもん!



 魔王タソ! 降ぉ臨んんんんんんん!


 はい。今回はなんかすげえ厳重な警備の城で生まれました。

 四六時中見張られてるんですよ。

 ズボンに手を突っ込んで尻かいたりできないような監視です。

 寝てるときも侍女が監視してきます。

 何でこんなに厳重なのかって?


 知りません。もう考えるのをやめました。

 まあ、軽い本読んで、酒飲んで、オ○ニーして一日は終わりです。

 政治? 勉強? どうせ勇者(リア充)が全部邪魔するんでしょ? もうやらねえよ!

 あ? 男ぉ? はいはい。もう諦めましたよー。リア充マジで爆発しろや!

 まあ、実際は最低限の教育やら作法やらはさせられてたんですけどね。

 イラッとしたので、うんこ座りしてチンピラみたいに反抗してたらホントに最低限しかやらない感じになりましたが。

 さて、監視生活で一番重要なことってわかりますか?


 はい。正解は先ほど言ったオ(メメタァッ!)ーです。


 超見張られてるのでタイミング見つけるのが難しいんですよ!

 侍女はトイレまで入ってくるし。寝ずの番で見張られてるし。

 あ、あなた!

 女の子が(メメタァッ!)ニーとか言うんじゃない!

 とか思ってるでしょ?

 そういうのはダメダメです。

 もてませんよ。たぶん。誰とも付き合ったことないんでわかりませんが。

 男の子がやることを女の子がやらないはずがないでしょ?

 で、ある日なんか城が騒がしかったんですね。

 興味なかったんでボケーッとしてたら監視がいなくなったのでオナ(メメタァッ!)してたんですね。

 あともうちょっとあともうちょっとと思ってたら、


 「覚悟しろ! 魔王!」


 勇者と目が合いましたね。

 バーンッ!と意気揚々と扉を開けたら魔王がセルフバーニング中と。

 アレ? 私、なんかいいこと言っちゃった? うふふ。


 「あ……あー……ちょっとまって(ゴソゴソッ)」


 「あ、あー。すみません。後ろ向いてますねぇ」


 「いやホントさーせん(ゴソゴソッ)」


 なんて間抜けなやりとりですかね。ぶっちゃけ超焦ってました。パンツずりおろしたまま。なんか気まずい。

 で、そこで思いついたんですよ!

 目の前の勇者って超可愛くね!って。


 「……お姉さんとポリッと一発すっきりしね?」


 人差し指と中指の間から親指を出しながらそう宣言しました。

 それは脊髄反射でした。

 エロイことしたい。

 そう考えたらもう口に出していたのです。

 最低でした……今考えてもここ千年で、一番の失敗でした。

 あー。勇者無言でしたね。そんで真っ赤な顔でプルプル震えながら剣を私 に振り下ろし、勇者は動かなくなるまで私を何度も突き刺しました。


 オナ死? いや、なんか今思いつきました。

 今までの中で最低の死に方でした。

 最後の最後までパンツずりおろしたままでしたね。


 知ってますか?

 犯罪心理学の強そうな名前の偉い人曰く。

 『武器はち○この象徴』

 なんだそうですよ。

 ち○こで何度も何度も刺すなんて……そんなに犯したいほど愛されたんでしょうね。

 負け惜しみじゃないですよ!負け惜しみじゃ……。

 あれ……?

 目から水が……

 ははは。おかしいな……あはははははは!


 話を元に戻しましょう。

 元の話なんてなかったような記憶がありますが話をそらさないとやってられないんですよ!

 ……まじで。


 そういやなんで今回殺されたんだ?

 悪いことしたことないよ。

 つうかもう魔王やだぁ! モテたいのー! いちゃいちゃしたいのー!

 可愛い子はべらしたいのー! 愛されたいのー!

 そういや恋って何?

 それっておいしいの?


 ああ、また光が……



 あれぇ?

 今回は魔王じゃないのかな?


 私が人間さん……だと……


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