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今、咳したよな…?
リリベルの瞼が僅かに動く。
…息、してる。
「…よかった」
あぁ、息が苦しい。
間に合った…
「…ゥグ…はぁぁ…痛え…」
あー、力抜けた瞬間きやがった。
「とりあえず、移動…しねぇと。」
リリベルを抱き抱え、立つ──
景色が、歪んだ。
ドンッ
っと、危ねぇ…
リリベルぶつけるとこだった。
クソ、力が入んねぇ。
壁に、体重を掛けながら歩く。
はぁ…
壁も床も揺れてて…きもちわりぃな。
…冷てえ。
いや、冷たいのか?
わかんねぇ。
あ?リリベルが2人…いや、1人か。
まずいな、こりゃ。
細く息を吐く。
これ、以上は…きちぃ。
カメラは、ねぇ。
水も…なら、ここでいいか。
リリベルをそっと寝かす。
落さねぇように…っぶ、危ねぇ、落とすかと思った。
よし、これでいい。
服…くっついてきて重え…邪魔だな。
ボタン。
指が、かからねぇ
歯、ガタガタ鳴ってら。
震え…てんのか?
ぴしゃん。
ん?上着、落ちてる。いつ置いた?
…指、感覚ねぇ
壁にもたれて、ずり落ちる。
もたれているはずなのに、沈んでいく。
リリベルは…息、してるな。
はぁぁ…
頭、重え…
リリベルを抱き寄せ、横になる。
…あ。
これ、少し楽…だ……




