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老人と青年と少年

作者: 多之 良世

今回は超短編です。

感想・アドバイス頂けるとありがたいです。

ある日、私は電車に乗った。普通電車。


私が座ると、ちょうどイスの顔は消えた。発車した。


次の駅に止まると、少年が父親の腕に引っ張られて乗ってきた。発車した。


少年は大きく揺られながら手すりに縋りついていた。父親は景色を見ていた。


次の駅に止まると、老人がそそくさと乗り込んできた。発車した。


私の向かいに座る青年が老人に席を譲ると、老人はやむなく座った。老人の顔は硬かった。


周りの客たちは称賛の笑みで青年を見上げた。青年の顔は眩しかった。


私は少年が手すりにしがみつきながらこっちを見ているのに気づいた。少年の顔は歪んでいた。


私は青年の殊勝な行いを称賛した。少年の父親も笑っていた。

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