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ドラギアス  作者: オリテアント
第1章 いきなり国家レベルの問題児になった件
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始まりのおとぎ話

初めましてリボルバーと言います!m(__)m


趣味だった小説の中でも力を入れて書いた一次創作の小説作品です!まだまだ未熟ですがどうぞよろしくお願いしますm(__)m

昔々、この世を支配しようとする2つの種族が存在していた。


1つは長い歴史の中で人々に畏怖と尊敬の存在とされた伝説の生物からなる種族…ドラゴン族。


1つはその圧倒的な巨体からなる怪力と生まれながらの戦士として猛威を振るう種族…ギガント族。


これらの種族は共にこの世界の覇権を巡り対立し常に戦い続けていた。ある時はギガント族がドラゴン族を狩猟し、またある時はドラゴン族がギガント族を襲うなど一進一退の攻防を何世紀にも渡り行われていた。


無論、彼ら以外にも異種族は存在していた。ドラゴン族とギガント族の血肉は生物の身体を作り変え、進化させる強力な力が備わっていた。それにより異種族も発展を遂げていた。


しかし彼らは圧倒的な力を持つ2つの種族の覇権争いにより手駒として征服され、歯向かえば蹂躙されると言ったような一方的な支配を受けていた。


その覇権争いは長きに渡り多くの命が犠牲となり、それに伴い幾つかの文明や大陸をも荒廃させてしまった。


だがしかし、ドラゴン族とギガント族が世界の覇権を握るであろう最後の決戦を繰り広げる中、遂に彼らに天罰とでも言うべき出来事が起きたのだった。


決戦の最中、空から矢のような赤い雨がギガント族とドラゴン族を貫くように降り注ぐ。それがドラゴン族の獣としての矜持を、ギガント族の圧倒的な力と体格を奪う物であった。


2つの種族は結果的にドラゴンのような鱗に覆われた手足と尻尾に、立派な角と翼を持った人間…竜人のような種族へと生まれ変わったのだった。


新しい種族として生まれ変わったドラゴン族とギガント族は、総じて【ドラギアス】と呼ばれるようになり2つの種族の支配は唐突に終わりを迎えたのだった…。


「……本当にこんなことがあったのかな。信じられないや。」


その辺りまで読むと部屋で寝転がる中性的な見た目の10歳の少年は本を閉じる。彼はの名前はサーティ、あることのために長い間使い込まれたであろうこの本【ドラギアス大全】を読み返していたのだ。


「サーティちゃん、そろそろ朝ごはんよー。」


「うん。」


母親に呼ばれサーティは多少サイズが大きめで手が隠れそうな制服を着用し、腰辺りが隠れそうな大きなカバンを持って階段を降りていく。


「今日から入学式ね。ちゃんとドラギアスちゃんと契約出来ると良いわね。」


「緊張するけど…楽しみだよ!」


今日彼がドラギアスの本を読んでいたのはこれから入学する所に深く関係していたからだ。


「すみませんー、サーティちゃんを迎えに来たんですけど。」


「あ、ロゼお姉ちゃんだ。」


「あら、もうそんな時間ね。」


インターホンを鳴らし壁掛けディスプレイに優しく花を彷彿とさせる少女がサーティを迎えに来たのだ。


「ロゼお姉ちゃん、ありがとう!」


「良いよ良いよ、一緒に行きたかったし!」


「ロゼちゃん、サーティちゃんをお願いね。」


サーティを迎えに来た少女、ロゼはサーティを赤ちゃんの頃から面倒を見ており、今でも本当の姉のように接してサーティの手を引き家を出る。


サーティとロゼが住む近代都市ハルパニア。世界でも技術が発展し、今では1、2を争うほどまでに発展していた。


「ほら、カーブルルが通るから気を付けてね。」


「うん。あ、あのカーブルルは初めて見るタイプだ。」


この近代都市では牛のような面構えと角を生やした乗り物ゴーレムのカーブルルが主な移動手段である。


ゴーレムと言っても土や岩ではなく金属で出来ており、複雑な機械構造も持ち合わせた特殊な出生の生物である。車型はもちろんバイク型や列車型など、地上では様々な形態のカーブルルが見受けられる。


「ほら、バスカーブルルが来たわよ。」


「うん。やっぱり大きいね。」


カーブルルは人を乗せるように飼育されており、一般家庭はもちろん、運送業でも飼育されていることが多い生物だ。


「それじゃあこれから入学するサーティちゃんにおさらい。【ワイルズビースト】とは何か説明してみて。」


「ワイルズビーストは大昔のドラゴン族とギガント族の血肉によって進化した野生生物のことだよ!」


「正解!付け加えると?」


「カーブルルみたいな魂や生命がない物質や物体にドラギアスの血肉を与えて、新種の生物として確立、及びに繁殖させた種も存在してる!だよね?」


「大正解!花丸のギュッをあげちゃう!」


ロゼはサーティにこれから入学するに当たって一般常識のような物をクイズにして出題し、淀みなく答えられたサーティに笑顔で抱擁する。


「では第2問。この世界には何種類の種族がいる?」


「人間を除くと10種族だよ!」


「正解!」


「第3問。カーブルルを操るには?」


「頭の角を遠距離操作出来る籠手型のガジェットで掴んで操る!」


「正解!」


こうして入学式が行なわれる学校に着くまでの間、和んだ雰囲気を出しながら向かうのだった。ところがカーブルルは唸り声を挙げながら止まる。


「ブルルン!」


「どうしたの?」


「大変だ、あのカーブルルは興奮してるぞ!」


カーブルルの騎手が警告したように、向かい側には機嫌が悪そうなカーブルルがホイルスピンして威嚇していた。


「騎手がいない…振り落としたのかしら…。」


「いかん!?こっちに来る!?」


「ブルルルーン!」


何とかカーブルルを下げさせようとする騎手だが、興奮しているカーブルルは騎手と言う抑制が失われたために暴走して突進してくる。


「ぬううん!」


「ブルルン!?」


「良いぞバスク!後は任せろ!」


ところがカーブルルは青年のようなドラギアスによって突進を受け止められ、その背中に20代ほどの男性が乗り込み頭の角を握り締める。


「よしよし、良い子だ。」


「スゴいわ!あれって伝説のトライブレイトのジェンズさんじゃない!」


「初めて見たよ!」


角を握り締めてカーブルルをなだめたのはジェンズと呼ばれる人物だった。


「何があったんだ?チェインタクト!」


「むう…。」


原因調査のために何かの呪文を唱えてからカーブルルの全身を見回す。その際にジェンズの手首が血のように赤く染まりバスクの首も同じように赤く染まっていた。


「そうか…こいつが忍び込んだな。」 


「キキィー!?」


見回した直後にジェンズはカーブルルからコウモリの翼を生やしたグレムリンを引っ張り出した。


「あの…何ですかそれは?」


「こいつはグレムリンクス。機械には目がなくて隙あらば悪さをするワイルズビーストだ。悪さしないように町の外へ逃がしておくよ。」


暴れていたカーブルルの騎手はグレムリンクスを見ておっかなびっくりしていたが、ジェンズは慣れた様子でグレムリンクスを町の外へと連れて行く。


「ジェンズさんとバスク、カッコいい…!それにワイルズビーストとあんなに近くで…!」


(ジェンズさんもだけど、それに憧れる無邪気なサーティちゃんも良いわぁ〜!?)


一部始終を見ていたサーティはヒーローに憧れる少年のようで、ロゼはその様子を傍から見て悶えていた。


「それじゃあ第4問!これから入学する学校で、サーティちゃんがなるトライブレイトとは何?」


「ドラギアスと契約して色んな能力を開花させて、そこから冒険者や王国騎士団や色んなことになれる道が切り開ける人のこと!」


トライブレイトとドラギアス。それはドラギアスと契約することで自身の可能性を開花させ、未来を切り拓くことである。

どうでしょうか?まだまだ未熟ですが、これからも精進していきます!m(__)m

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