第27話 決別
〜1階〜
クロノス 神器にそんな秘密があったなんて知らなかったぜ
エマ 正直私も驚いた。
アレス「そろそろサンダーバードが言っていた場所なはずだが」
クロノス 一体どこにあんだろうな黄昏の間って、このフロアで間違いなさそうだけど
シロマ ねえもしかしてこの先じゃないの?
クロノス あっ、あのでっかい扉があった場所か!
シロマ そうよ、あの堅固な扉よ。あそこだけ雰囲気が違ったもの
クロノス 行ってみようぜ!
〜黄昏の扉前〜
エマ 来てはみたものの...
シロマ ええ、そりゃ開かないわよね。
クロノス なんだってんだよこの扉は、どうしたら開くんだ?
クロノスが扉に腰掛けた時
クロノス うわっ!開いた!
シロマ なんで開くのよ。
エマ ほんと!前はあんなに強く押したのに
アレス「なんと奇々怪界な」
トール「でもよ、いま一瞬扉が光らなかったか?クロノスに反応したようにも見えたが...」
ペルセポネ「とにかく先に行ってみましょう?」
クロノス そうだな!小さい頃を思い出してワクワクしてきたぜ。
エマ お気楽ねあなたは。
クロノス 楽しいってだけだよ、ユーリと冒険したのが懐かしいよ
トール「おい、あったぜエスフォーバレル!」
クロノス で、でっけーな。こんなもんどうやって使うんだよ
エマ 大きすぎる、武器として成立するのこれ!?
アレス「はっはっはっは!それが成立するんですなあ!これを軽々と持ち上げる者がこの世には存在するのですぞ?」
エマ 信じられないわ...
ペルセポネ「ん?なにかくる...!」
青甲冑 よくぞこの扉を開けてくれた
シロマ だれ!?
青甲冑 エスフォーバレルは頂くぞ。
クロノス でたな甲冑野郎!そうはさせないに決まってんだろうが!
青甲冑 よく吠える。
ペルセポネ「おまえは一体なに者よ!」
青甲冑 知りたいのなら力づくでこい。
ペルセポネ「いくわよシロマ、こいつは私達でやる!」
シロマ おーけーペルセポネ!
クロノス よしっ、俺たちも加勢するぜ!
ペルセポネ「クロノスありがとう、でもこいつは私達にやらせて。」
アレス「クロノス殿、ペルセポネの言う通りにしよう」
クロノス だけどアレス!あいつは!
アレス「わかっている、遥かに力関係は向こうが上だ。しかしそれでも時には譲れない事があるというものだ」
クロノス だけど!
シロマ 大丈夫よ私達なら!ねっ、ペルセポネ?
ペルセポネ「ありがとう、シロマ。」
青甲冑 お話は終わりか?ならば行かせてもらうぞ。
シロマ かかってきなさい!
〜シロマと青甲冑の剣が混じり合う〜
青甲冑 ところで、お前はなにをそんなに憤怒している?
ペルセポネ「フェンリルを返しなさい、いやその力を返しなさい!」
青甲冑 返せだと?この力は元から私の力だが?
ペルセポネ「!?」
青甲冑 氷刃狼牙!
ペルセポネ「その技っ!フェンリルと同じ!」
青甲冑 無駄だ、貴様には救えん。
ペルセポネ「なぜあなたにそんな事が言えるのよ!」
青甲冑 圧倒的な戦略の差があるからだ
ペルセポネ「シロマ、最大級をぶつけるわよ!!」
シロマ 最初から使うのね?
ペルセポネ「ええ、神化して!」
〜シロマがペルセポネに顕現し力を溜める〜
シロマ神化 スピリット•オブ•アイス!!
〜大気中の液体が氷に変わり無数の氷柱が降り注ぐ〜
青甲冑 く、まさかこれ程の力とはな...
シロマ神化 はぁはぁ、どう?
青甲冑 なかなか効いたぞ?だが。
シロマ神化 !?
青甲冑 エメト•レイン
〜さらに激しい緑氷がシロマを襲う〜
シロマ神化 きゃぁぁ!
ペルセポネ「はぁぁん!」
〜シロマ戦闘不能〜
青甲冑 なんだもう終わりか?まあいいだろう
アレス「ペルセポネっ!!」
エマ シロマさんっ!
青甲冑 邪魔だ。
〜足元に氷柱が突き上げる〜
クロノス くそ!近づけねぇ!
エマ あ、あいつなにしてるの?
〜青甲冑がシロマの服を脱がし始める〜
エマ なにしてるのよ!ふざけるな!それ以上シロマさんに触れるな変態野郎!
クロノス なにしやがるてめぇ...!
青甲冑 確かに良い身体ではあるが、誰もこいつの裸体に興味があるわけではあるまい。私が興味があるのは...
〜シロマの胸に手を当てる〜
青甲冑 これだっ!
〜シロマの身体からペルセポネが引き剥がされる〜
クロノス シロマぁあ!!!
アレス「貴様、なぜそのような事ができる!?」
エマ 許せない...!
青甲冑 狼王フェンリルの力だ、一時的ではあるが他者の魂を吸収する事ができる。ふはは!これで氷神の力が一つとなった!!あとはエスフォーバレルを持ち帰れば仕事は終わりだ。
クロノス 貴様ぁあ!
青甲冑 そう死に急ぐな、しかし...冥土の土産に良いものを見せてやる!
クロノス なんだよ...それ?
青甲冑 私の名はグレイシア 真•神化...氷狼姫ペルセポネ!
〜フェンリルと融合し巨大化したグレイシアの姿〜
氷狼姫グレイシア さあ、誰から来るのですか?
危機迫る...!