第25話 旧友
シロマ かなり大きいわね、この氷壁
ペルセポネ「さすが私の力ね...イライラしちゃうわ」
クロノス なあアレス、これ溶かす事できるかな?
アレス「わからぬが、まずはやってみよう。」
クロノス神化焔 よしっ、煉獄火柱っ!
周囲に火柱が立ち昇る
クロノス神化焔 ぐぬぬ。
アレス「まったく溶けんな」
クロノス あーっ全然だめかあー!
エマ ねぇ、トールの雷はどうなの?
クロノス神化雷 よしっ、雷光斬りっ!
トール「はっはっは全く歯が立たん!」
クロノス なんでだよー、ラーズん時は氷は振動で壊れてたのに
トール「単純にまだ俺たちの力を使いこなせてないだけじゃないか?」
クロノス うっ...
シロマ ほら落ち込んでないで、次の策を考えましょう?じゃないとあの甲冑野郎に先を越されちゃうわよ
ペルセポネ「でもねぇ、本当にどうしようかしらね?」
オケアノス「エマ少し良いですか?」
エマ うん、どうしたの?
オケアノス「あなたの身体に流れるマナを感じた事はありますか?」
エマ 意識した事が無かったからわからないけど...
オケアノス「目を閉じ感じてみて下さい。」
エマ う、うん。
シロマ 懐かしいわねー。ペルセポネ
ペルセポネ「シロマ、全然見つけられなかったものね?」
シロマ や、やめてよっ
ペルセポネ「ふふふっ、でも今はこうして私と..」
エマ あった!
シロマ えっ、もう見つけたのっ!?
オケアノス「手で掴む感覚で...そう一気に解放して!」
エマ うんっ!
周囲の湿度が上がっていく
クロノス な、なんだ!?
アレス「さすがエマ殿だ」
オケアノス「やりましたね、エマ」
エマ神化 これは...私、神化できた!
シロマ すごいわ!やったわねエマちゃん!
エマ神化 うんっありがとうシロマさんっ!
オケアノス「エマ氷壁を見つめて下さい、そして凝固された水を溶かすイメージをして下さい」
エマ神化 やってみる!
氷壁が溶け始め、やがて水流が流れ出す。
クロノス おーっ、すっげーぞエマ!
アレス「やったなエマ殿!」
ペルセポネ「さすがオケアノスね、水において右に出るものはいないわ。」
エマ神化 やったわ!わたしもみんなと並んだのね!
シロマ これからもよろしくね、エマちゃん。
エマ神化 ハイっ!
トール「さて、先に進むか!」
-最上階-
クロノス はぁ、やっと着くな!
シロマ どれくらい登ったかしら?
エマ はぁはぁ。あれ?雷が止んでいる?
トール「お、おいクロノス!サンダーバードを見てくれ」
クロノス で、でけぇーなサンダーバードってみろよあの剛翼!
トール「そうじゃねぇ!サンダーバードが凍ってるんだぞ!」
ペルセポネ「ありえないわ。雷が凍るなんて。」
アレス「ああ、それもあのサンダーバードが?」
ペルセポネ「青甲冑はどこ!?」
シロマ 人影は見えないわ。
ペルセポネ「くっ、逃げられたわね」
トール「なあペルセポネ、これほどの氷!お前とあいつ以外考えられねーぞ!」
シロマ あいつって誰よ?
ペルセポネ「...ねぇ、あなたなの?」
...フェンリル。
何を想う?