第24話 神鳥
クロノス た、たっけぇーな!!
シロマ 来たわね雷吹荒の塔。
アレス「...!あれは」
トール「ああ、サンダーバードだ。」
エマ でも本当にこれ登るの?
シロマ 確かに...これサンダーバードの居る最上階まで何日かかるの。
クロノス ...ちょっとエグいかも。
ペルセポネ「なに弱気になってるのよみんな?」
クロノス そ、そうだな!とりあえず頑張ろうみんな!
一同 ...はい。
ーエントランスー
クロノス 広い...おっ、壁画になんかいっぱい絵が書いてあるな
アレス「昔からあるが、これは一体なんの壁画なのだろうな」
ペルセポネ「不思議よね。」
クロノス 神様でも知らない事があるんだな!
トール「そりゃそうさ、全能神でもあるまいし。」
クロノス 全能神...なんでも知ってる神がいんのか?
トール「全能神ゼウス、なんでも知ってる神様さ。でもおりゃ信じないがな」
アレス「確かに、聞いては居るが存在を確認した事はないな」
ペルセポネ「作り話なんじゃない?私も聞いたことないし、博識なオケアノスは知らないのかしら?」
オケアノス「私もその姿を見たことはありません。」
エマ この世は私の知らない事ばかり...色々な神様がいるんだね。
ペルセポネ「それにしても、サンダーバード元気かしら。」
トール「どうだろうな...そうだペルセポネ、フェンリルは元気か?」
ペルセポネ「元気にやっていると思うわ。」
トール「...あれ以来会えていないのか?」
ペルセポネ「ええ、ラグナロク以来全く。」
トール「そうか。」
クロノス おーい、ここに道があるぞー!
エマ 扉?凄まじい大きさ。
クロノス ぐぬぬぬ...あ、開かねー!
アレス「クロノス殿、このレベルの扉は流石に開けられないだろう」
クロノス だ、だよなぁ。へへっ
エマ 本当バカね。
クロノス なにをっー!
オケアノス「エマ、要領悪い方を馬鹿にしてはいけませんよ?」
クロノス ...シンプルに傷つくのですが。
オケアノス「あっ。」
エマ ふふっ、オケアノスのおばかさんっ!
オケアノス「クロノスごめんなさい。」
クロノス ...いーよー。
トール「はっはっはこりゃ傑作だ。」
アレス「だがしかし、別の道を探すしかなさそうだな。」
シロマ 静かに!...誰かいるわ。
一同 !?
トール「誰だ、あの青色の甲冑」
ペルセポネ「すごく嫌な臭い。」
シロマ 臭い?なにも感じないけれど。
ペルセポネ「私には感じるわ。純度の低い氷の臭いが...!」
シロマ とにかく後をつけましょう。新しい道が見えてくるかもしれないわ。
ー20階ー
クロノス も、もう...無理っ!
エマ はぁ...はぁ...
シロマ さすがに堪えるわね。しかしなんなのあの甲冑野郎なんで休まなくて平気なのよ!
青甲冑 聞こえているぞ。
シロマ っ!バレた?
青甲冑 エントランスからすでに気づいている。何のようだ?
クロノス や、やあただ行く道が一緒だっただけだよ!後をつけていたわけじゃないんだ!へへへ。
青甲冑 アイスウォール
一同 !?
先が見えない程の氷壁が現れる
クロノス お、おーい!俺たちも先に行かせてくれよ!
アレス「炎で溶かさなければ、これ以上進めなそうだな」
シロマ ...
エマ どうしたのシロマさん?
ペルセポネ「アイス...ウォール。」
クロノス あーっ!シロマの技じゃん!
トール「そういやそうじゃねーか!って事はあいつは!」
ペルセポネ「...ふっ、臭いのよ。反吐が出るわ」
シロマ ラーズと同じ、ペルセポネの力を有する者。
アレス「...つまり。」
クロノス つまりガウェインの手下だな!!
ペルセポネ「なにが目的なのかしら、しかし許せないわね私の力を使うなんて...あの不届者に会いに行きましょ。あの汚い甲冑を剥いでやるわ!」
ペルセポネ..怖っ。