第17話 正体
シロマ あなたの正体がわかったわ。
クロノス おれの正体?
シロマ そう、あなたは...ただの人間よ!
クロノス ...はい?
ペルセポネ 「ふふふ、出たわねシロマの十八番。ど天然推理」
アレス 「な、なにを言うかと思えば!なんなんだこの娘は。」
シロマ 天然じゃないわよ!ラグナの末裔でもないのよ?ならただの人間じゃない!
ペルセポネ 「ほんと、おバカさんっ。好きよあなたのそういうところ」
シロマ てへっ。でもガウェインに狙われているのは確かよ
クロノス 絶対何か知ってそうな感じだったのに芝居かよ....つ、つかれる。
アレス 「まったくだ。」
ペルセポネ 「だけど、レアから呼ばれるなんてねぇ。相当な緊急事態なのね」
アレス 「ああ、それもかなりのな」
クロノス アレスとペルセポネはレアの事知っているの
か?
ペルセポネ 「知ってるもなにも...」
アレス 「レアは、我々の創造主。つまり神々の創造主だ」
クロノス&シロマ 神々の創造主!?
アレス 「さよう、レアは全ての神々を作った張本人.」
クロノス 神々って作られたのか!?
アレス 「作られたというより、産み出されたというべきか...」
クロノス なるほどなー。んでどうして緊急事態なんだろうな?
ペルセポネ 「レアには万物に意思を伝える事ができる能力があるのだけど、その力はよほどの事が無い限り使われる事がないわ。」
アレス 「ああ、まさになにかが起ころうとしている」
シロマ 考えてもきっとわからないのだろうから、とりあえず旅を続けるしかなさそうね。それにエマちゃんが心配だしとりあえず近くの街まで行きましょう!たしか、港町が近いはずよ!
クロノス ああそうだな!それと、剣も取り返してくれてありがとう!
シロマ ぁあこの剣ね?珍しい形をしているから持ってきたけどあなたのだったのね、返すわ。
クロノス サンキューな!ミトスから預かった剣なんだ
シロマ 英雄ミトス!?またすごい人物が出てきたものねぇ
クロノス ああ!最高の師匠だよ。
ペルセポネ 「なつかしいわね、クラウソラス。」
アレス 「...ああ。」
ペルセポネ 「他の四神武具は今どこにあるのかしらねぇ?」
クロノス そういや、偽氷の女神がそんな事言ってたな。ガウェインが喜ぶって
アレス 「嫌な予感がするな、ガウェインより先に他の武具も集めた方が良さそうだな。しかしガウェインは神器を何に使うつもりだ!」
クロノス 神殺しの剣が他にまだあんのか!?
アレス 「いや、クラウソラスは一つだけだ。"四神武具"即ち"神器"はこの世に4つあるのだが...どこにあるかは全く検討がつかん。」
オケアノス 「それでしたら...」
クロノス オケアノス!?大丈夫か?
オケアノス 「ええ、お陰様でね。エマはまだ少し寝かせてあげてください。いっぱい頑張っていましたので少々身体を休ませてあげたいのです」
クロノス もちろんさ!エマとオケアノスのおかげで俺たちは助かったんだ、ありがとう。
オケアノス 「エマが起きたら伝えてあげて下さいねクロノス?」
アレス 「オケアノス、無事でよかった。すまない話を割って悪いが神器に心辺りはあるのか?」
オケアノス 「定かではありませんが...1つの神器が天空に消えたと聞いた事があります」
アレス 「天空...もしやその神器は?」
オケアノス 「はい、"聖護杖アスクレピオス"です」
神器を求めて!