第15話 神化
クロノス これが顕現?
アレス 「そうだ!これはラグナにとって基本の御業、マナを解放することにより宿り主の肉体に我そのものを顕現させる事ができる。すなわち"神化"だ!」
クロノス神化 すげぇ、これならあいつも倒せるかもしれない
アレス 「クロノス殿、初めてガウェインと戦った時を覚えているか?」
クロノス神化 ああ!全く歯が立たなかった、俺よりも技が格上で...
アレス 「今のクロノス殿なら使えるはず!我が"煉獄"の焔によって!」
クロノス神化 そうか、あれか!!
氷の女神 アイスバーン!
(クロノスの周りの火柱がアイスバーンを無効化する)
クロノス神化 す、すげぇなにもしてないのに!!これがアレスの本当の力!?
氷の女神 小賢しい、小賢しいっ!!
クロノス神化 煉獄焔斬りっ!
氷の女神 くっ、妾の氷が!溶けていく!貴様アー!
クロノス神化 お前の氷はもう怖くない!さあ、どうする?
氷の女神 妾を、妾を倒すと言うのか?この世界一美しい妾を!ど、どうじゃ、其方の女となってやろうか?妾ならば毎晩其方に尽くすぞ?
クロノス神化 すまないな、生憎"冷たい"女はタイプじゃないんだ
氷の女神 わ、妾をここまで侮辱するとは!許さぬ、許さぬぞぉ!!
(氷の女神が自爆を始める)
氷の女神 くくくっ妾が居なくなればこの城も解け忽ち津波となるじゃろう!其方らも村も終わりじゃ!!
共にあの世へ行こうぞ!!ぁあ、ガウェイン様お許し下さい!
クロノス神化 まずい!このままじゃ!
エマ クロノス!早く逃げて!
クロノス神化 エマ!身体は大丈夫なのか!?
エマ あんたの炎で助かったわ、ありがとう!でも今は話している時間はないの、私がなんとかするから!
クロノス神化 信じていいんだな!
エマ 当たり前よ、誰に言ってるの?さあ!はやく逃げて!
クロノス神化 頼んだぞ!エマ!
-氷の城はたちまち溶け初めやがて津波へと変わっていく-
クロノス こりゃ本格的にやばい!エマの奴本当に大丈夫なのか!?
アレス 「クロノス殿、エマを信じるんだ。それに彼女もいる!」
クロノス !? そうかオケアノスが!
アレス 「さよう、彼女達ならきっと...!」
-場面変わってエマサイド-
エマ 任せてとは言ったけど、この水の量どうしようかしら?
オケアノス 「エマ、なにか考えがあるのではないですか?」
エマ 「いいえ全然!まーったく考えなんて無いわ!」
オケアノス 「ふふ、エマらしい。自分が邪魔になると思ってクロノス達を先に逃したのね?」
エマ うん、だってずっと氷づけになっていたから身体が全然言う事きかないの。そうだオケアノス!なんとかできない?
オケアノス 「残念ながら神化のできないエマにはどうしよもないわね」
エマ そっかぁ、そうだよね。
オケアノス 「後悔してますか?」
エマ ううん、寧ろスッキリしてる!クロノスには父さんの借りも返せたし。私は充分よくやったわ
オケアノス 「ふふ、エマらしいわ」
エマ そうでしょう?そろそろ波に飲み込まれちゃうね
オケアノス 「そうですね。」
エマ (父さん、母さん。私も今からそっちにいくね)
オケアノス「...!?この気配」
-クロノスサイド-
クロノス なあこれまじでやばいんじゃないか!!?エマぁー!エマぁー!
アレス 「くっ、オケアノスでもダメだったのか!?」
クロノス あいつらまさか俺たちを逃すためにわざと!
アレス 「おそらくその通りだ...」
クロノス くそっ!リードさんと約束したんだ!今から助けに行くぞ!
アレス 「もう無理だ!波がすぐそこまで来ている!」
クロノス だからといって見殺しになんてできない!神化でなんとかならないか!?
アレス 「なんとかならない訳ではないが、今のクロノス殿には無理だ!完全に力を扱える訳ではないのだぞ!」
クロノス くそ、どうすればっ...!
(絶対絶滅のその時、波が瞬時に氷ついた)
クロノス な、なにがおこった!?
アレス 「この気配は!?」
クロノス おい、あれ!エマじゃないか!誰かに抱えられている!それにクラウソラスまで!
アレス 「まさか!!」
あなたが...クロノス君?
クロノス はい、そうですけどあなたは?
よかった、やっと会えた。私はシロマ!シロマ=ラグナよ、またの名を氷の女神って呼ばれているわ。そして私の相方は...「氷女神ペルセポネ」宜しくねっ?
本当の氷の女神!?