第13話 仇討ち
エマ わたしこんな力を持っていたの?
オケアノス はい、私はずっと貴方の中にいました。声が届く事はありませんでしたがたった今、貴方の精神の成長によって私と同調する事ができました。
エマ ずっと...いたの?
オケアノス はい、貴方が生まれた時からずっと見守ってきました。辛かったでしょう?やりきれなかったでしょう?でももう大丈夫、貴方と私であの忌まわしき男を倒すのです。こう叫ぶのです。
エマ&オケアノス 激流の如く踊り狂るへ!!オケアノスっ!(オケアノスと同化)
バルログ ま、まさかお前がオケアノスの化身だったのか!?ということはお前もラグナ一族の末裔だと!?
エマ水 バルログ、私はあなたを絶対に許さない。覚悟しなさい!
バルログ ふん!俺がお前みたいな小娘め如きにやられると思うか?覚悟するのは...お前だクソガキぃー!!この毒の刃でジワジワ苦しんで死ねぇーポイズンインパクトッ!!
エマ水 あなたにはこれが相応しい。悔い改めなさい「審判の水牢」
バルログ !?(丸い水牢に閉じ込められた?息ができないっ)
エマ その水神の水牢は貴方の善悪を判断する。もしあなたが今までの行いを悔い改めるのならば自動的に解かれるでしょう、でももし悔い改めない場合は...分かるわよね?
バルログ (この俺がお前如きにっっ!畜生がー!!)
クロノス はは...す、すげぇや。
エマ あら、あんた動けるようになったの?
クロノス ん?あぁ、なぜか毒が無くなったみたいだ。
エマ 毒が無くなったですって?薬でも飲んだの?
クロノス いいや?なんか、いつの間にか無くなっていた
エマ あんた、化け物?
クロノス おいおい、勘弁してくれよ。それより...大丈夫か?
エマ 大丈夫よ、悲しんでなんていられないもの。それに私の使命も視えてきたから。
オケアノス 「その通りです。」
クロノス うわっ!びっくりしたぁ!
アレス 「久しいな、オケアノス」
オケアノス 「約1000年振りでしょうか?お元気でしたか?アレス」
アレス 「よもやそんな月日が経つか...だがよかったなオケアノス、エマと同調ができて」
オケアノス 「はい、これで我々の使命も果たす事ができます。ところでアレス、貴方の宿り人はラグナでは無いようですが?」
アレス 「ああ、そうだ。私の宿り人はクロノス殿ではない、ユーリラグナだ。つまりだオケアノスそういう事だ。」
オケアノス 「なるほど、その少年には話したのですか?」
アレス 「いいや、まだ告げてはいない。今はまだ余計な事を考えさるのはナンセンスだと判断したからだ」
オケアノス 「そうですか、貴方がそう判断したのなら正しいのでしょう」
クロノス あのー、全部聞こえているのですが??
アレス&オケアノス !?...あ、いやなにもないですぞ!
クロノス なぁ、エマ。もしかして神様っておっちょこちょいなのかな?
エマ 知らないわよ、でもこれから楽しくなりそうね。
クロノス 旅、一緒に着いてくるのか?
エマ 父さんも言っていたでしょ?エマを頼むって。責任持ちなさいよね!
アレス 「はっはっは!クロノス殿も大変ですなぁー!」
クロノス うるせぇなーアレス、バカにするなよなー!
オケアノス 「エマ、もう気づいているかも知れませんが貴方はラグナ一族の末裔。その時までよろしくお願いしますよ」
エマ うんっ!こちらこそよろしくね?オケアノスっ!
クロノス な、なんかずいぶん嬉しそうだなエマ
エマ だってオケアノス、亡くなったお母さんにちょいと似てるから。
クロノス そっか、それなら心強いな!!
エマ うんっ!
クロノス んじゃーまずは、氷の女神だかの面を拝みにいくか!先行くぞエマ?
エマ(父さん、ありがとう。)
エマ 待ってよー!
かくして、エマは水神へと覚醒したのだった。そして彼等は最上階へ向かうのだった。
次回「氷の女神」