第11話 秘密
エマ 秘密?なによそれ
バルログ その剣はなにやら大昔にあった大戦で使用されていた代物らしいんだ。それはそれは光輝き瞬く間に闇を払ったのだとか...
クロノス あ!それやっぱり俺の剣だ、返せよ!
バルログ 誰だい君は、それに俺の剣?ふはははっ、お前のような小僧に使える代物ではないよ「アレ」は。我らがガウェイン様が使うに相応しい。
クロノス ガウェインだと!?あいつには仮があんだ!どこにいやがる!
バルログ そんなに焦らないで少年。まだまだ生き急ぐ歳ではないはずだよ?それとも、早く死にたいのかな?(戦闘モード)
クロノス やる気満々じゃねーか、後から参ったは無しだぜ?アレースッ!(同化)
エマ え!?なにそれ、あんたもアイツと...!!
クロノス エマ、後ろに下がってるんだ。俺がリードさんの仇を討つ。
エマ で、でもあんたの剣盗んだ人なのよ!?それでもいいの?
クロノス 飯、食わせてくれた!だからリードさんは悪い人じゃない。なにか事情があるはずだ!
エマ ありがとう。
バルログ これはさすがに驚きましたね。我が主と同じ能力とは...しかし放っておくわけにもいきません。この毒牙のバルログがお相手致しますよ!ブラットポイズン!
エマ クロノス逃げて!あいつの技は全て毒、少しでもかすったら全身毒が回って終わりよ!
バルログ あらあら随分丁寧な説明だね、よく僕の事をご存知で。もしかして好きになっちゃったのかな?
エマ その反対よゲス野郎!
クロノス焔 焔斬りっ!
バルログ うぐっ...!
クロノス焔 よそ見してんじゃねーよ、今は戦闘中だぜ?
バルログ ...ふふ、これはこれはすみませんでした。ですがあなたのその足の傷、お気づきですか?
クロノス焔 なに?
アレス クロノス殿、これはまずいぞ我の力を使うだけで体力の消耗は激しいはず。毒ならばあっという間に身体に回ってしまう!!
クロノス焔 なあに、すぐ片付けてやるさっ!焔斬...り?
バルログ ふふふ、指先がチリチリしてきましたか?だから言ったでしょ。私の毒はかすり傷一つでゾウすら数分で行動不能になるのですよ、まったく絶望的な状況ですよあなた。
クロノス焔 く、くそ...身体が動かねぇ!
エマ ほら言わんこっちゃ無い!!
クロノス エ、エマ下がってろ。お前までやられたらリードさんが悲しむぞ!
エマ 今のあんたよりよっぽど私の方が強いわ!
バルログ エマは俺のお気に入りだったのに、でも仕方ないよなぁ!逆らうのなら死罪に値する。安らかにお眠り!スネークドポイズンっ!!
クロノス エマぁぁぁあーー!!!!
エマ きゃーっ....!!
絶対絶滅!