第1話 継承
クロノスの物語。最後まで見届けて下さい。
あーもう腹減った!
ここ数日何も食ってねーぞ俺たち!
確かにね
でもしかたないだろ?今はヘヴン王国とヘルズ王国との戦争の渦中だ少しは我慢しなよクロノス
クロノス「でも我慢できねーよ!腹も満たさなきゃ身体も動かないよ、あー詰んだなこりゃ...つかお前こそさっきから腹の音なってるぞユーリ」
ユーリ「ま、まあねーこれじゃ魔法も使えないや。」
クロノス「いいよなーユーリは魔法が使えて。」
ユーリ「まぁでもクロノスには剣術があるじゃない!」
クロノス「まあなー!しかしいつになったらこの戦争も終わるんだろうな、ヘヴン王国もそろそろジリ貧だぞ。」
ユーリ「そうだね正直今の所かなり厳しいと思うよ?敵国のヘルズ王国の王ガウェイン王も戦神としてよく知られているけど正直ここまでだったとはね、戦力が違いすぎる」
クロノス「うちのルシフェル王はどーなってんだよ?顔すらみせねーじゃねーか」
ユーリ「一説によるとすでに国にはいないらしいんだ」
クロノス「はぁ!?まさか負けそうだからって自分だけ逃げ出したっていうのか?」
ユーリ「いやどうやら違うらしいんだ、あるものを探しにいったみたいなんだ」
クロノス「なんだよ、あるものって?」
ユーリ「ロストウェポン」
クロノス「ロストウェポン?なんだそりゃ聞いたこと無いぞ」
ユーリ「あくまで噂だけどね、各国の王はそれを狙って戦をはじめたんだ」
クロノス「へぇーよっぽどの代物なんだな」
クロノス「で?なんでそんなもの狙ってんだ?」
ユーリ「わからない、だけど各国が狙っているのは確かだよ」
クロノス「ユーリは本当物知りだなー。」
ーその時、空から何者かが現れたー
???「ユーリ:ラグナだな?」
クロノス「な、なんだこの覇気は?」
ユーリ「っな、なぜガウェイン王がここに!」
クロノス(っ、今にも押しつぶされそうだユーリを逃さなきゃ!)
クロノス「ユーリ!今すぐ逃げるんだ!ここから東に行けば街があるはずだ!そこでごうりゅう...」
ーその刹那、目にも止まらぬ一振りがユーリを襲うー
ユーリ「ク、クロノ..ス...」
クロノス「ユーリ?」
ガウェイン「ユーリ:ラグナ 討ち取ったり」
クロノス「ユーリーー!!!まて、傷口塞ぐからな!耐えてくれよ!」
ユーリ「はは、僕はもうダメみたいだ。身体の半分の感覚がない」
クロノス「いいからしゃべるな、おれが治してやるからさっ!!」
ユーリ「クロノス、よく聞いて。いまから僕の力を君に譲渡するよ」
クロノス「なにいってんだよ?そんなものいらないからまだ生きてくれよ...」
ユーリ「クロノスは泣き虫だね。さあ時間がないよ、これを受け取って」
ー淡い赤い光が溢れるー
ユーリ「僕の力だ...いいかい?ロストウェポンを探すんだ!そして僕たちの未来を守って...」
クロノス「ユーリー?ぁぁぁぁああああああああああああああ!」
ガウェイン「儚きものよ、貴様もこの大地のチリとなるが良い!」
クロノス「くそ、おれに力があれば!力さえあればっ!」
ーその刹那クロノスの頭に直接語りかけるなにかの声
ー
(キーンっ)
クロノス「だ、だれだ?」
???「主人よ我が主人よ、焔の魂を受け継ぎし者よ古より戻りました。いまこそ力を放ちお呼び下さい。我が名は」
クロノス&???「焔帝っ!!!!!」
ガウェイン「その赤いオーラ!貴様まさか、その力を宿したというのか!」
クロノス「とてつもない力が漲る、なんだ力は?」
焔帝アレス「我が力だ。古よりの約束今、果たす。我が名はアレス、焔帝アレスなり!」
次回へ
受け継がれし、魂!