第一話 剣客、異世界に転生する
第一話 剣客、異世界に転生する
「ここは…どこだ?拙者は死んだはずでは…」
陽心が目を覚まし、周りを見渡すと、見知らぬ森にいた。
「……まずはここがどこなのかを調べる必要があるな…まずはこの森から出た方が良さそうだ」
そうして、陽心は森を出るために歩きだした。
ーーーーーー
「……ん?あれは…」
三十分ほど歩いていると、木でできた家があった。
陽心が小屋に向かって歩きはじめた。すると…
「誰、あなた?うちに何の用?」
「な!?人が浮いている!」
陽心の目の前に、空中に浮かぶ女性が現れた。
「あなたは何者ですか?」
「それはこっちが聞きたいんだけど…この森をウロウロしてるあなたは誰?」
「拙者は天川陽心。陽心と読んでください。あなたは?」
「私はノルディア。それで、あなたはここで何をしてるの?」
「拙者は死んだと思っていたら、目覚めるとここにいて…それで今は、ここから出る道、あるいは方法を探しているところです。」
「ん、死んだ?それってどういうこと?」
「それが拙者もよく分からず……逆にどういうことなのかは拙者が知りたいくらいです」
「んー……もしかしてあなた、別の世界で死んで、ここに転生してきたんじゃない?」
「転生?拙者が?」
「あなただけじゃないんだけど…最近多いのよ転生者。1ヶ月に二十人はいるわ。しかも、異様な力を持っているのがほとんどで……でも、大半は調子に乗って魔物と戦ったりして死んじゃったりするんだけどね。一部、暴れられると手がつけられなくなる奴もいるんだけど…」
「拙者以外にも転生者が…」
「あなたみたいに、会話をまともにできる転生者の方が少ないわ。まあ、話したことないんだけど…そういう噂を聞いただけ。」
「…話を戻しますが、この森から出る道、あるいは方法を教えてもらえませんか?」
「この森から出る方法?」
陽心が聞いたこの森を出る方法は……