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オイタナジー  作者: 安菜
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プロローグ

グロテスクな表現を含む場合がありますので、ご注意ください。

尚、これを読まれて不快な気持ちになられたとしても、私は責任を負いかねますのでご了承ください。

もう駄目だ。


諦めた瞬間、私の中の何かが切れた。ぶつん、と音を立てて、ばらばらと崩れ落ちて。

諦めた瞬間、何もかもがどうでもよくなった。口から漏れる嗚咽も、ただ呼吸と同じくらいに慣れてしまった。

目から溢れる液体の名前なんて、もう忘れてしまった。口元が歪んで、顔に浮かんだその表情の名も、忘れてしまった。



もう、すべて、どうでもいい。




――脱力、――


(壊れてしまえばいい。)

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