第2話
第2話
萃は頭の中ですごくムカついていた。
その理由はついいまさっきまで話していた海璃樞が萃のことについてとても無関心だったからだ。
もちろんそんなことは何回でもあった が彼は特に酷かった。
萃の話に耳をかそうともしないのだ。だから萃はとてもムカついていたのだ。
そこで萃はずっと顔をしかめながら考えていた。
(なんなの!?あの人!私が話しかけているってのに全部無視よ!ホントにムカつくわ!
私とせっかく同じ名前なんだから運命じゃないの?とか少しは考えなさいよ!
でも、私はまだまだね。お母様のようにいつも穏やかでいなければ。このようなことでムカついてしまっていてはダメだわ。
人に当たってしまったのは本当にダメね。後で謝らないと...
あの子の名前なんて言うのかしら?心花と紗桜に調べてもらわないと...)
「ねえ、心花、紗桜、あの子の名前聞いてきてよ。」
萃は言った
「え?わかった。」
心花は疑問を持ちながらも頷いた。
「???あの女の子?今さっきの?」
紗桜が確認をとる
「うん」
萃はすぐに頷く
「わかった」
心花は立ち上がって
「私が聞いてくる。」
と言った。
「ありがとうお願いね。」
と紗桜は言った後に
「さすが萃。優しいね。」
付け足して萃のことを褒めた。
「そう?でも、私が悪かったんだからちゃんと謝らないきゃ。お母様みたいになれないもの」
そう言いながらも、萃は満更でもないようだ。
「...」
紗桜は黙り込んだ。
「...私行ってくるわ。」
心花がその沈黙を破るように言った
「よろしくね」
萃が念を押して言った。
萃の話
ちなみに最初の回にいたとりまき2人は 全く知らない赤の他人で勝手について来ていた。萃は慣れているから気にしない