日の本嫌いのケイト
町の衛兵さん
ベルムの馬車に乗って異世界での初めての町商業都市ギルフィアの門に着く
人の出入りを監視している男女二人の衛兵
ベルムの番になり馬車を進めると女の衛兵が馬車を止める
「あなた日の本の人間よねこの町に何の用かしら?」
訝しげな視線を猫目丸に向ける
「冒険者ギルドに登録に来たんだがなにか?」
猫目丸が答えると
女は迷惑そうに
「この町に保障人になってくれるような知り合いがいるのなら仕方ないけど居ないならほかの町で登録してくれないかしら」
「保証人が必要なら俺がなるよケイト」
馬車の上からベルムが答える
「しょうがないわねベルム、でもいいわねお願いだから私があなたを迎えに行くようなこと起こさないで」
ため息を吐くとケイトはベルムに文句をつける
「すまんな猫目丸、だがあいつもいい奴なんだ」
ベルムはケイトを必死にフォローする
「そんなに必死になってフォローするなんて惚れてるのかベルム」
猫目丸は冗談のつもりで言うと
真っ赤になって慌て出すベルム
「ほ惚れてなんかいないただの幼馴染だ」
必死になって否定する
息を整えてからベルムは
「あいつの親父さんも衛兵でそれがあいつの自慢で目標だった、だがある日のこと日の本のから来た武芸者がこの町の人間と諍いを起こしそれを止めようとしてあいつの親父さんは死んだ」
一旦言葉を止めベルムはため息を吐くと
「あいつにも日の本の人間全てが憎い訳じゃない、だがまだ整理がついてないんだだから許してやってくれないか?」
ベルムは猫目丸に頭を下げる
猫目丸はにやりと笑って
「ベルムお前必死になって否定してたけど完全に惚れてるじゃないかただの幼馴染をそこまでフォローしたりはしないよまあいいさ俺もベルムに迷惑をかけたくないしきをつけて生活するよ」
そう答えるとベルムの肩を叩く
店に行くベルムと分かれ冒険者ギルドに登録に訪れる猫目丸
受付に声を掛ける
「すみません登録をお願いします」
受付で舟を漕いでいたエルフ女性が慌てて起きる
「すみません登録ですねまずはこの紙に記入をお願いします、代筆が必要でしたら遠慮なくどうぞ」
笑顔を浮かべ誤魔化すが
エルフ女性の肩に手が乗せられ
「この残念エルフがそんなに給料を依頼で欲しいのなら見繕ってやろうか?」
「ひい許してくださいギルドマスターそれだけはお許しを死んじゃいます」
エルフ女性は震えだす
「驚かせてすまんな当ギルフィア支部のギルドマスターのカーベックだよろしく頼む、でこの残念エルフがミベルッタだ」
「残念エルフ残念エルフ言わないでくださいカーベックさん」
ミベルッタが抗議するが
「うるさいお前ときたら俺の目を盗んで居眠りをするのスキルだけ磨きやがってもっとまじめに事務スキルも磨きやがれそれともザベックさんに言いつけたほうが良いか?」
カーベックの言葉に青くなるミベルッタ
「カーベックさんそれを使うなら私にも考えがありますからね」
そう言ってにやりと笑うと
「奥さんにあることないこと詰め合わせて言いつけます」
今度はカーベックが青くなる番だった
「ミベルッタお前本気で俺を殺しにかかってないかあいつのヒステリーアサシン並みなんだぞ」
記入が終わった猫目丸が言い合いを終わらせる
「記入が終わったんで先に進めてもらえるか?」
ミベルッタは受け取って受付にある箱の中にぽいと入れるとまもなくカードが吐き出された
「それじゃカードに触れて下さいカードがあなたを記憶しますので」
猫目丸がカードに触れると光り出す
ミベルッタはカードを確認しようとして猫目丸のステータス表記のところで固まり手招きでカーベックを呼ぶ
「どうしたミベルッタ猫目丸のステータスに何かあったのか?」
カードを見て同じく固まるカーベック
猫目丸は渡された自分ギルドカードに目をとおして固まる
猫目丸
40歳
レベル1000
HP99999/99999
MP99999/99999
ALLステータス世界上限
スキル
天照流剣術皆伝
全系統魔法神域
限界突破
無限アイテムボックス
称号
着流し侍
歩く理不尽
東の剣聖を嘱望されし者
無限のマナを有する者
「なあ開始のランクEXでいいかね」
カーベックが尋ねる
無双炸裂だよ