ダンジョンへいこう
初ダンジョンアタック
再び数日が過ぎたある日
猫目丸は思い立ちギルドにダンジョン進入許可証を貰いに行く
ミベルッタを捕まえると手続きを頼む
「あの猫目丸さんEXランクは手続きは不要ですが最高深度も自動で記録されるように元からなってますか
ら」
「そうなのかじゃ行ってくるか」
のんきに答えた猫目丸はその足で初級ダンジョンに潜る
地下1層
「ふむまず来たのはスライムか」
刀も抜かずに手を突き立てると暴れるスライムの核を無造作に握り潰す
後ろから見ていた冒険者は仲間に語るあれは参考にならないあの人だけだスライムの核を無造作に握り潰せ
るのは
地下2層
「お次に来たのはゴブリンが12345678910か」
数を数えながら急所を拳で打ち抜いて倒していく
「むごい」
「あのレベル差があるとはいえもう少し倒し方が・・・」
後ろから追いついて来た二人が文句を言う
「いやもう少し数を生かすとかするならそれもあるんだが雷おやじの拳骨を並んで貰いに行くように来られ
てはね」
猫目丸が弁解すると
仕方ないかと諦める
地下3層
「ここからはお望みどうりにこっちの弱いところ突いてきますよ」
数分後
「なんでみんなこっちばかりにくるんだよ」
不満を言うマルードに
「仕方ないでしょ彼と比べられたら」
ちらりと猫目丸を見たエミーはため息を吐く
出てくるモンスターは綺麗に女性陣のみに襲い掛かる
相手をしてもらえない猫目丸は
「覚悟しろ」
そう言って無数のサンダーボールを浮かべると後ろから列を成すモンスター達に手当たり次第に投げつける
慌てる二人の前でのたうち砕け散るモンスター達
「ふうすっきりした」
満足げな猫目丸に噛み付く女性陣
「危ないじゃないですか」
「私達を囮に使っていませんか」
ほほを膨らませて抗議する二人の頭を撫でる
撫でられて笑みを浮かべる二人
「じゃあ次行こうか」
そう言って撫でるのをやめようとする猫目丸に
「もう少しだけいいじゃないですか」
そう言ってナデナデをねだる二人
「お前ら目的が変わってないか」
そう言われて真顔になり赤くなる二人
地下4層
初めてフィールドが変わり水辺を歩くことになる
「ここでは水中からの不意打ちに注意が」
「ファイヤーボール乱れ撃ち」
水中に打ち込まれ次々に水柱が上がると水中に隠れていたモンスター達が失神してぷかぷかと浮き上がる
その数ざっと20
それをどこからともなく取り出した投網で絡めとって次々に止めを刺す
「これまるっきり漁業だよねダンジョンでの戦闘じゃないよね」
そう言うマルードの抗議には耳を貸さず猫目丸は作業を進める
地下5層
「ふふこの階層にはボスがいるのでそいつを倒さないと6層には行けませんよ」
そう言うエミーの言葉に期待したのだが
階層ボス
オークジェネラル×10
「フレアトルネイド」
一瞥すると短縮詠唱一発ボスは灰となった
「ひどいボスの扱いじゃないですよ」
そう言うエミーの目の前に宝箱が出現する
「中身はマジックワンドかエミー使うか、俺の見立てだと超級までの魔法使用には十分答えられるみたい
だぞ」
その言葉に目を丸くするエミーいま自分が使用している杖が中級ダンジョンでの取得品なのだが限界を迎え
ており使えても上級中位まで超級なんてマナの収束すらできない代物だった
「頂きますが初級ダンジョンで中級以上の取得品なんて良いんでしょうか?」
不安げなエミーにマルードが
「いいんじゃない今まで見つからなかったのは理由が在るからでしょうからいいから使っちゃいなよ」
そう言って肩を叩く
ダンジョンアタックは続きます