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着流し侍無双旅  作者: ねこむ
15/89

戻った日常と猫目丸の場合

日常に戻った猫目丸が身なりを整えると・・・・・・

騒動が終わり宿に帰った猫目丸はベットに倒れるよ横になるとそのまま朝まで寝込んでしまった


朝目を覚ました猫目丸は水場で体を洗うついでに気になった髭をきれいに剃るさっぱりして満足した


猫目丸は気が付かなかった自分の顔に他人の視線が寄せられていることに


生来あまり異性にもてた事のない彼は今の自分の顔がきちんとすれば異性を引き寄せることをまったく気が


付かなかった


そのまま冒険者ギルドに顔を出した猫目丸は依頼の貼られた掲示板を見つめるマルードとエミーに声を掛け



「おはようマルード昨日の今日で大丈夫なのか?


その声に振り返ったマルードは


「私は大丈夫・・・・・・・誰?」


途中まで言葉をつむいだ後真っ赤になって固まる


「おいおい自分が恋人に立候補した男の顔を忘れたのか」


「ちょっとマルード猫目丸さんに告白したばかりなのにこんなかっこいいおじ様に言い寄るなんて節操がな


いんじゃないかしら」


エミーの非難に慌てて


「待ってよ私が告白したのは猫目丸さんだけよ」


そう言って反論する


「さっきから何なんだ俺の顔の事で何かもめてるようだが?」


猫目丸のその言葉でようやく二人は目の前の男性が猫目丸本人であることに気が付く


「すみません猫目丸さんちょっとこちらへ」


そう言って二人は猫目丸を引っ張ってギルドの奥にあるラウンジに連れて行き一番奥の席に座らせると自分


達は向かい側に座る


「あの猫目丸さん身だしなみを整えられたのはいいのですがあの髭面の下がここまで整っているってお気づ


きではないのですか?」


エミーの質問に首をかしげると


「俺なんかたいした事ないだろ事実この歳まで異性にもてた事なんて皆無だしな」


猫目丸のこの言葉に二人は納得すると同時に喜ぶ


「猫目丸さんの周りの異性が気が付かなかった事に感謝するべきでしょうね」


エミーはそう言うと


「マルードあなたには悪いですが私も立候補させて貰います」


独り占めだと喜んでいたマルードが慌てだす


「エミーずるいよいままで年上だから興味もなかったのに髭を剃ったらカッコいいから自分もなんて」


そう言って文句を言うマルードにエミーは


「恋にルールはないのです、自分を磨いて目を向けさせればいいのです」


エミーはそう言いながら胸を張る


「エミーがそんなに大胆だったなんて意外なんだけど」


マルードの言葉の意味がわからなくて首をかしげるエミーにマルードはエミーの耳元で小声でささやく


「だって自分に目を向けるためにエッチな格好で悩殺するんでしょ」


一瞬で顔を真っ赤にしたエミーは離れると


「なな何を言ってるんですかあなたはそそんな訳無いじゃないですかそう言う事はきちんと夫婦になったあ


となに言わせるつもりですか」


そう言って自滅するそんな二人を温かな視線で見つめる猫目丸に二人は


「なんか私達だけ興奮してない?」


「二人とも異性として見られてないのでしょうか?」


そう言うと二人は席を立つと左右から猫目丸に抱きつく


「いきなり二人で抱きついてきてどうしたんだ」


猫目丸が顔を赤らめながら尋ねると


「「よかった異性とは見られてる」」


そう言ってほっと胸をなでおろす二人に


「あのなあ、周りの視線が痛いんだが二人とも逆に聞きたいんだが恋人がこんなおっさんでも構わないの


か?」


猫目丸が尋ねると二人は


「「猫目丸さんがいいんです」」


声を揃えて答えた


「だって二人の親御さんに顔向けが」


「大丈夫です二人とも親の顔を知らない孤児院育ちですから」


「孤児院なら親代わりの先生が」


「女らしくなり始めたあたしを手篭めにしようとした奴しか知りませんが」


その後も何か言うたびにあっさり論破されてしまい終いにはその場に現れたカーベックに


「お前ら乳繰り合うならほかのところでやれ」と怒られたのだった


そして日のその夜までには二人は猫目丸と同じ宿に移ってきた


にやつく女将が「同じ部屋にしたほうがいいかしら」と言い出したのでやめてもらった


若い恋人が二人なった猫目丸冒険者再開です

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