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着流し侍無双旅  作者: ねこむ
14/89

二人の切り札

勝利したのだが・・・

100人を倒した猫目丸にスカルは拍手を送る

「お見事まずは第一ラウンド勝利おめでとう、そして君は僕達と戦うに値することを示した僕達も本気で相


手をしよう」


そう言ってブラッドとキスを交わすと


「出て来いわが僕スカルドラゴン」


「出てきなさい私の下僕ブラッドタイガー」


二人の呼びかけに答え


二匹の召喚獣が現れる


「さあ第二ラウンド行って見ようか当然武器は使って構わないよそうしないとハンデがありすぎるからね」


そう言うスカルに


「やはりそういうつもりだったかなら容赦はしない」


猫目丸は刀を抜き構える


次の瞬間一瞬にして距離を詰めたブラッドタイガーが猫目丸に喰らいつく


目を背けるマルードにケイトが


「マルード彼は大丈夫みたいよ」


そう声を掛ける恐る恐る顔を向けると


猫目丸に喰らいついたままじたばたと暴れるブラッドタイガー


「ぬるいは」


そう言うとブラッドタイガーの頭を鷲掴みにすると強引に引き剥がすとそのまま地面に叩きつける


「ギヤイーーン」


悲鳴を上げるブラッドタイガーだったが起き上がると再び猫目丸に襲い掛かる


「ふん」


気勢一発振るった猫目丸の刀はブラッドタイガーを二つに切り分けていた


倒れると同時に自らの血で赤く染まるブラッドタイガー


そして後ろから迫るスカルドラゴンの前足を振り向きざまに切り落とす


一度は地面に落ちるのだが再び元に戻る


「はははは、無駄無駄スカルドラゴンを倒したければ勇者の聖剣でも持ってくるんだね」


勝利を疑わないスカルが笑いながら言い放つ


「なら見せてやるよ聖剣にも負けない破邪の一撃を」


「なにまさかそんなことがある訳がないお前がただの人間であるお前が神の力を持っているはずがない」


そう言いながらもその顔から血の気を引かせるスカル


目を瞑り自分をこの世界へ派遣した玄孫神様の言葉を思い出す


「お主を正しく表すなら亜神となる」


「亜神つまり神のごとき者なら一瞬であれば神の力を顕現させられる」


猫目丸のオリハルコン製の刀が最初は白く白から青へ青から赤へ目まぐるしく変わっていき灼熱の太陽がご


とく輝く


目を見開き、てにもつ刀をスカルドラゴンに二度三度と斬り付け


鞘に収める


「驚かせられたがスカルドラゴンは無傷・・・・・なにそんな馬鹿な」


スカルドラゴンはスカルの目の前で見る間に崩れだし灰となって消え失せる


猫目丸は息を吐き


「見たか光刀浄化の太刀」


これこそVRMMOで唯一猫目丸だけが編み出し行使したオリジナルの秘刀である


切り札を打ち破られた二人はひざから崩れ落ちると


「完敗だよ、約束どおり君に投降しよう」


「ええそうねここまで見事に負けるともうだめね」


二人は顔を見合わせると自らの負けを認める


そして猫目丸に道を空ける


猫目丸は三人に近づくと頭を下げる


「すまない三人とも中途半端な仕事をしたために迷惑を掛けた」


その言葉に猫目丸で回復魔法回復し意識を取り戻したベルムが


「お前が悪いんじゃねえよ気にするな」


そう言って起き上がる


「ベルムはそう言うが彼女達のみにもなると・・・」


また頭を下げようとする猫目丸に


「私も気にしないでいいわよあなたのおかげでベルムと一緒に成れるんだし」


そうケイトは答えマルードも


「あたしもいいかなあたしが猫目丸の足かせになるなんて見られたんなら光栄と言うかうれしいし、それで


も気になるなら正式に恋人に立候補しますのでよろしく」


そう言ってにっこり笑う


「見てみろ女の方がこういうことは強いんだよ無事ならそれでいいんだよ」


この様子を見ていたスカルとブラッドは顔を見合わせると笑い出す


「これじゃ負けるわけだよねブラッド」


「そうね心の通じた人間を敵にするんじゃなかったわねスカル勝てるわけないわよ」


そう言って猫目丸に頭を下げると


「「私達を止めてくれてありがとう」」


二人は声をそろえて礼を言うと


捕縛に訪れたザベックに潔く従った


後に処刑された時の状況をザベックから知らされたのだが自らの罪に向き合い死を受け入れ処刑された彼ら


の顔は歪むことなく眠るようだったそうである

町を守った翌日猫目丸は伸びた髭を剃って町に出ると

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