ベルムとケイトの場合
惚れあう二人の場合
「くそ王都への異動の話は嘘だったのか?」
ケイトの声が倉庫に響く
「ええそんな事実はありませんよあれは私が頼んで偽造された偽の命令ですあなたを気に入らないお方が
あっさりと出してくれましたよ」
ロムスの言葉に愕然とするケイト
そして心に浮かぶのは後悔
「こんなことなら意地を張らずにベルムに思いを伝えておけばよかった」
そんなケイトの前に現れる猫目丸と大切なベルム
猫目丸の怒号にロムスたちが怯みその身こわばらせた次の瞬間には
私は訳もわからずにベルムの温かい腕の中に居た
それはベルムも同じだったのだろう私を抱きしめながら固まっていたから
悪党たちがザベック隊長連れて行かれた後私は心配を掛けたであろうベルムに自分から思いを伝えようとし
たのだが・・・・・
訳も解らずにケイトを預けられた俺は腕の中の大切なぬくもりを助けられたことを喜んでいた
ああ俺はこいつに惚れている猫目丸に指摘されからなんとなくそんな気がしていた
ロムスがこいつに手を出すと言い出したときそれは確信へと変わった
だから今こうして二人っきりで向き合った俺はこいつに大切なケイトに告白していた
俺は気の利いた言葉は言える筈は無かったのだが口から出たのは
「ケイト好きだこれから先はただの幼馴染ではなく俺の恋人、そして俺の妻になってくれないか俺はお前を
生涯愛することを誓うだからただの幼馴染は終わりにしよう」
ケイトは何かを言おうとした口を閉ざしその顔を赤く染めると
俺の耳元で
「よろしくね私の大切なベルム」
そう囁くと俺の頬に初めてのキスをくれた
俺はあいつとあいつを遣わしてくれた神に感謝する
ザベックさんが用があるようです