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魔術学園の復讐者  作者: ふう
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第1話 全てを捨てたとしても

ノリとテンションで書いてます。

よろしくお願いします

「また、この夢か・・・・まだ朝の四時じゃないか。くそ、早く起きすぎたなぁ」


起きる予定の2時間も前に起きた俺は、二度寝しようとしたが、夢のせいか眠気が覚めてしまった。



「ふう、少し早いが、朝の鍛錬に行くかぁ。」


そう言って、顔を洗ってジャージを着た俺は日課であるランニングに出かけた。


「術式起動、加速アグゼッション


両足の下に青い波紋のようなものが現れる。

一歩踏み出す毎に足元の波紋が揺らめき加速する。





「ふぃ〜、今日のランニングは終わりっと。やっぱり魔術使うと10キロなんてすぐだなぁ。少し量増やすか。」



俺がいま使っている魔術は加速の効果がある。

魔術は今でこそ当たり前のように使われているが、150年前までは魔術は存在していなかったらしい。



「確か突然変異とかで魔力を持った子供が生まれて来たんだったよな」



俺は走りながらふと考えていた。

ある日魔力を持って子供が生まれた日を境に、至る所で魔力を持った子供が生まれ始めた。原因は分かっていないらしいが、この日から、魔術という概念がこの世界に定着した。そして魔力の研究によって分かったことが様々ある。

魔力は具現化の力があり、それを利用すると、森羅万象の理に干渉することが出来る。魔力を操作してイメージを具現化することによって、火、水、土、風の4つの属性の魔法を発現することができ、これらを基本属性の呼んでいる。光、闇、氷、時空、雷の上位属性があるとされている。

この他にも無属性魔法と呼ばれているものもある。


魔術の存在が明るみになると、人類の中心は科学から魔術に移り変わり、新たな飛躍を遂げた。

そしてしばらくたつと、魔術師の能力を解析し、

ランキング化するシステムが発明された。

魔力保有量、魔力変換率、魔力操作の三つを測定し、その総合力でランキングされるのだ。

現在、世界には約一千万人の魔術師がいるとされているが、上位千人に入ると一流魔術師と呼ばれる。そして、上位七人は七賢人と呼ばれ、魔術師の憧れの存在であり、その戦力は一国を単騎で滅ぼすとされている。



「うっし、そろそろ家に帰るか!」


悠人はそう言って家に向かって走り出した。

家について軽くシャワーを浴びてた。髪を乾かしたら軽く髪を整える。鏡に映った顔を見てみる。


「ふーむ、俺の顔って普通なのかな。かっこいいのかな。」


黒い髪の短髪にキリッとした眉毛と目、小顔で鼻筋は通っている。世間一般にも十分にイケメンなことに悠人は気付いていない。

「まあ、いいや。はやく飯食べに行こっと」

リビングに入ると食卓に二人の人物が目に入った。



「悠ちゃん、お帰りなさい!!」


「お、悠人、おはよう」


おれを悠ちゃんと呼ぶのが周防鈴音。肩まで伸びている黒髪は艶やかな光を放っており、大きなタレ目をしている。優しそうなオーラが体から滲み出ている。どうみても20代後半にしか見えないが、これでほんとは40代って言うんだから驚きだよな。

そんなことを考えていたら、怖い笑みを浮かべて睨まれた。ごめんなさい。嘘です。ほんとに。

ちなみに怒るとめちゃくちゃ怖い。


その隣にいるのが周防十蔵。爽やかな短髪に引き締まった筋肉。少し強面なカッコいいおじさんって感じだ。


この二人に8年前、当時7歳だった身寄りのないおれは引き取られた。母さんは子供のできない身体だったらしく、この二人は、血の繋がっていない俺を、本当の息子のように育ててくれた。俺自身も本当の両親のように思っている。




「おはよう、母さん、父さん」


「朝食、もう出来てるわよ。冷めないうちに食べちゃいなさい」


そう言われて食卓に座っていただきますを言って朝食を食べ始める。


「なぁ、悠人よ。

父さんが俺に向かって話しかけて来た」



「どうした?父さん。」


「おまえはもう今年で15歳だ。その力ももう操れるし、暴走の危険ももう無いだろう。まさか15歳で七賢人になるとはさすがに予想できなかったがな。子供の頃から訓練や任務ばかりで、ロクに学校も行かせられなかった。本当に申し訳ないことをしたと思っている」


そういって父さんは俺に向かって頭を下げて来た。


そう、おれは半年前、力を認められ、史上最年少で七賢人となった。俺の力はやはり異端らしく、国からの命令で本来18歳以上でしか入れない魔術師特務部隊に所属していた。魔術師特務部隊は通称、魔特部隊と呼ばれ、魔術師が関わっている犯罪や事件を専門に取り扱う部隊だ。魔特部隊は凶悪な犯罪者を相手にすることもあり、ランキング1000位以上の者しか入ることが出来ず、厳しい入隊試験と訓練があり、日本中の魔術師の憧れの部隊だ。俺は10歳の頃から、任務と訓練をする日々を過ごしていた。殺した犯罪者の人数なんかもう覚えてもいない。

しかし、元隊長と副隊長の両親の口利きもあり、そこまで酷い扱いは受けなかった。




「やめてよ、力が制御出来なかったのはおれが悪いし、おれも自分の力で周りを傷つけたくなかった。こうして制御できるようにしてくれた父さんと母さんには感謝してもしたりないくらいだよ。だから頭を上げて父さん。」



そう、俺は子供の頃、力を制御出来なかった。未熟な魔力操作に対して魔力保有量が高すぎたのだ。魔力変換率も同世代の子供と比べても飛び抜けていたし、一流の魔術師にも引けを取らなかった。感情が高まると自然と魔力が体から漏れ出てしまい、周りを傷つけてしまうのだ。

そんな俺を、当時、魔術師特務部隊の隊長だった父さんと、副隊長であった母さんが助けてくれた。すでに結婚していた二人は、今にも死にそうな顔をした俺を引取り、それを機に、仕事も辞めたそうだ。



「そう言ってもな、俺はお前に普通の子として育って欲しいんだ。悠人の家族を殺した犯人も、もう死刑になってこの世にいない。お前は幸せになるべきだ。お前には力があるが、もう制御できる。そして、力に溺れない立派な子に育てて来たつもりだ。だからな、そろそろお前を学校に行かせたいと思う。ちょうどお前も高校生になる歳だしな。どうだ、悠人。国立ヘルネス学園に入ってみないか?あそこは俺と母さんの母校でもあるし、魔術師の学校ならばお前も馴染みやすいだろう。新たな知識や経験を積むこともできる。そして、かけがえのない友人も作ることができるだろう。」


話を詳しく聞くと、両親が国の上の人たちに抗議し、今までの功績と、俺の七賢人という立場を盾にして高校に通う時間を貰ったのだという。国も俺が七賢人という立場上、敵に回したくないのだろう。

それにしても、国の上層部に抗議するなんて、母さん父さん、ほんと凄い。憧れる。




父さんは真剣な顔をして真っ直ぐ俺の目をみて語りかけてくる。その目にある真っ直ぐな気持ちに負けたのだろう。おれは答える。




「・・・・・・はぁ。分かったよ。入学するよ。そんな顔されたら断れないだろ・・・・・」




「ふふっ、悠ちゃん。恋人が出来たらすぐに連れてくるのよ!!母さんが見極めてあげる!!

あ!でも避妊はしっかりするのよ!!避妊が出来ない男は挨拶が出来ないのと一緒なんだから!!父さんなんか学生の頃私に」


「やめてくれ母さん!それ以上喋るな!おれのメンツが・・・・・・・」



二人が乳繰り合っている様子を俺は眺めている。

父さんと母さんは、あの事件の犯人はもうこの世にいないと思っている。しかし、あの犯人は偽物だ。おれは本当の犯人の顔を見ている。あの憎き顔と姿を、俺は忘れられない。


ごめんな、母さん、父さん。こんな俺が普通の生活を望んではいけない。全て捨ててでも、おれは果たさなきゃない願いがある。そう、母さん父さんを裏切ることになろうとも、俺の人生を全て捨てたとしても。必ず、必ずだ。絶対に殺してやる。







待っていやがれ、七賢人序列1位 アルバート=クライン。俺がお前の喉元を掻っ切るのを。






小説の上手な書き方が分からない・・・・・・

アドバイス、指摘がありましたら感想欄でお願いいたします

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