ホクロじゃないよ。くろこです。
さて!このまま自己紹介に持ち込もうとするとタイミングの悪い男が声を上げた。
「気持ちわりーんだよ!男女!」
「そうだそうだ!男か女かハッキリしろ!」
いやだから。おんなだっていってるじゃーん。私もう疲れたよ。行きたくないよ。明日から。
あ、五七五じゃん。
疲れたよ 行きたくないよ 明日から。
『あんたらが私に自己紹介させてくれへんのちゃうん?ほんまにうっといわー。ちゃんとしてな。』
あ、私実家は関西です。
見た目ヨーロッパ系列の王子様(女)に関西弁使われたらこんなふうになるんだね。
みんな魂飛んでるような顔してるよ。
『えー、私の名前は唐瓜 黒子です。ほくろじゃないです。イグナイト○スも出来ません。実家は関西これからよろしくお願いします。』
はい。ネタみたいな名前でしょう。こんな名前を考えたのは私じゃないんです。本当です。信じてください。
*****
「お前になー、学校いってほしいんだわ。」
『いや、飛び級してますやん。奥さん』
私飛び級してんのになんでなん?その思いしか無かった。
「いやー、やっぱり息子のタメを思って、な?」
『ちょい待て誰が息子じゃワレ』
「それなら誰が奥さんだよー。俺奥さんなんてガラじゃねぇし」
それは………うん。そうだよね。どっからどーみてもヤクザのアンタが奥さんだったら笑える。いや笑えるを通り越して怖い。