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超短編

祭囃子の中で

作者: ミーケん

【Twitter企画11作目】

 ある夜にLINEの通知が来た。執拗に僕に近づいてくるあの男からだった。内容はこうだ。

『祭りに行こうぜ』

 キモい。キモすぎる。なんで僕と祭りなんかに行くんだ。そもそも祭りなんて僕のようなぼっちが行くようなところではないはずだ。なのになんでこいつみたいな友達多いリア充に誘われないといけないんだ。僕はそんなイケメンくそ野郎に返した。

『僕は祭りが苦手なんだ。あと君だったら友達を誘えばいいと思うよ』

 よし。いつも通りに返せた。すこし気を抜いたらこいつに対する恨みや妬み、いつも思ってる暴言を口に出しそうになるから困る。やれやれ。ぼっちも大変だ。

 ふぅー。さて、今日もベッドで1日過ごそうとベッドにダイブしてくつろぎ出した時に再び通知が。

『みんな行かないっていってんだよー。もうお前だけなんだってー。一緒に行こうぜー』

 はぁ!?何いってんだこいつは。まったく。そんなにバカだとは思ってなかったぞ。だったら別のクラスメートでも誘えばいいのに。こいつだったら残念ながらイケメンの特権でOKもらえるだろ。

『だから他の人に言った方がいいって。クラスメートに言ったら簡単にOKもらえるよ』

 よーし。これで寝れるー。さてさてー。今日はなにしよっかなー。寝ながらゲームするのもいーなー。それともマンガ読む?うーん。どーしよー。あ、そういえば、まだ読んでなかったマンガあったんだったー。いやー。忘れてたよー。よし。それを読みながら寝落ちしよー。『♪♪♪』

 通知が来た。

 またかよ。

『クラスメートも無理だっていってんだよー。もう、お前しかいねーんだ。頼む!』

 はぁー。まったく懲りないヤツ。なんでそんなに祭りにいきたいんだ?訳わからない。だからめんどくさいヤツには関わらないように暮らしてきたのに。ヤツとLINE交換したのが間違いだったな。あとでブロックしてやる。まぁ、しないんだけど。。。

『うるさい。そんなに祭りに行きたいならひとりでいけ』

 まったく。なんで僕がこいつなんかにこんなアドバイスをしないといけないんだ。訳がわからない。あーあ。もうマンガ読む気分じゃないな。仕方ない。コンビニで時間潰しに行くか。

 てきとーな服を着て寝癖も直さずに外に出る。

 遠くからは微かに祭囃子が聞こえる。この町はいま、とても騒がしい。いつもはもっと静かなのに。僕は静かな湖とかそういうのが好きなんだ。

 そんなことを考えながら足取り重く、近くのコンビニを目指して歩いていると、また僕のポケットに入れておいたスマホのバイブが鳴った。ん?バイブって鳴ったって言うのか?それとも震えたって言うのか?あれ?どうなんだろ?まぁ、いいや。僕は再びLINEを確認する。

『ひとりだとさびしーじゃん!まぁまぁ、もう行こうぜ!えーっと。じゃあ、公園前で集合な!』

 自分勝手すぎないですかねー?なんで僕があいつの言うことを聞かないといけないんだよ。でも、待て。僕が行かなければあいつは来るはずのない僕をずっと待ち続けることになる。するとどうだ?僕は明日から学校でイケメンくんをハッキリと断らずに1日待たせたクズとか言われるんじゃないか!?それだけはだめだ!そんなことをされたら僕のような柔らかいハートの持ち主である人々は皆死ぬ!もちろん僕も!

 くっ、、、仕方がないのか。行くしかないのか。ん?待てよ。僕はいまお金を何円持ってきた?300円だ。あいつは祭りに行くき満々だ。軽く5000円ぐらい持ってきててもおかしくない!つまり、、、。

 奢ってくれるんじゃないか!?

 よし。だったらいいか。

『わかった。そこで待っていろ』

 僕はやる気のないただの普段着であいつに会いに行った。




 はぁ。結城来てくれるかなー。

 俺はすこし不安になりながら公園の前で待っていた。あのLINEを送ってからもう10分も経っている。返信はきちんと来たが、本当に来てくれるかはわからない。結城は結構てきとーなところがあるからな。たぶん本当にダサい普段着で来るだろう。

 俺が今日、結城に告白しようとしてるなんて思ってないんだろうな。てかたぶん結城は俺を恋愛対象として見てないだろうな。

 俺が今日何回目かわからないため息をしたとき。小さな影がすこしずつ近づいてくるのが見えた。おれは結城だと確信し、手を振る。するとその影はスピードをあげて俺に近づいて言った。

「おい!やめろ!僕はお前に奢ってもらいにきたんだ!そんなことをしたらなんか待ち合わせしてたみたいに見えて、奢らせずらいだろ!」

 結城は可愛いクマのパーカーに白ちすこし長めのスカートを着ていた。うん。やっぱり可愛いな。そして、発言がそれを±0ぐらいまでに下げてしまう。さすがクラスNo.1の残念美少女だ。

 今日、俺は結城に花火の時に告白する。

 そう決めていたが、まだ、いいだろう。

 そして、俺は結城と一緒に歩き出す。

「で?まずは何が買いたいんだ?」

「そうだな。まずはわたあめだ!」

 俺は楽しそうな結城とこんな他愛もない会話を続けたい。


 ただそれだけなのだ。

ミーケんです!

今回は初めて青春っぽいラブコメを書けた気がするのですがどうでしょうか!?

なかなか書くのは大変でしたが頑張りました!

あと投稿が遅れてしまい、申し訳ありません!休日はもうすこし早めに投稿しようと思っているのですがすこしサボってしまいました!

まぁ、単純に小説書くのに時間がかかってしまったのもありますが。

そんな訳で最後まで読んでくださり、ありがとうごさいます!

ではまた次の機会にどーぞー!

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