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LICORIS  作者: カムクラ
序章・観察する者
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誰かの独白

きっと出来る事を、やろうと思えば出来る事を、しかし結局やらなかった人。


残念賞だ。君にはあと一歩の勇気が足りなかった。


やりたかったかもしれないが、出来ずに泣く泣く諦めた人。


君も残念賞だ。あと一歩力が及ばなかった様だね。


きっと出来るはずなのに、出来ると分からないままやらなかった人。


やはり残念賞だ。君は理解が足りなかった。気付いた時にはもう遅いパターンだ。



誰もが何度となく諦めを経験し、その度に後悔せずにはいられない。


不思議だね。決めたのは自分なのに。


人生選択ばかりで、本当に参ってしまうよ。


偉そうな事を言っているが、かくいう私もそんな迷い人の一人さ。



後悔には、悲しみという感情も全くありがたくないセットとして付いてくる。


この町はそんな、後悔と悲しみを胸の内に溜め込んだ哀れな者達が集まる場所だ。


望まずに背負った者。

自ら背負った者。

無自覚に背負った者。


皆が皆、それぞれの事情を抱えてこの街にやって来る。


そして私は、そんな彼らを観察する事で、自分の中の迷いの答えを見つけようとしている。



…いや、そんなものに答えなど無いと、分かってはいるのだ。


だが、私は見届けたい。



誰にもきっと理解出来ない、自分だけの後悔を抱えた彼らが、その悲しみに終止符を打てるのか。


どの様な形で、終止符を打つのか。


ただ、見届けたいのだ。

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