表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界のエルフ王女と現代ダンジョン  作者: タイニル


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

1/24

プロローグ

※本作は再投稿作品です。過去に公開していた作品を全面的に改稿・再構成しています。

1章が終わるまでは毎日3話か4話程度ずつ更新していきます。

 多種族国家プリミエール王国と人族国家ワンド王国の戦争。二国の戦争は終戦間近の状況にまでなっていた。


 結果はプリミエール王国の勝利と言える。だが、ワンド王国は最後の抵抗と言わんばかりに戦力を集中させて抵抗している。場所は落ちれば死が待っていると言われる大きな地割れで底が見えない場所だ。ワンド王国軍はそんな場所に布陣しまさに背水の陣での抵抗だった。


 プリミエール王国としてはこれ以上犠牲を出したくないため使者を送り講和を求めた。しかし使者を送ってもワンド王国は聞く耳を持たなかった。


 やむを得ずプリミエール王国は継戦を選んだ。


 率いるのはプリミエール王国第二王女プリシラ・プリミエール。生まれつき非常に高い聖力と高い魔力を併せ持って生まれた。背は155センチ程度で肩にかからないくらいの青みが買った銀髪をし右目が赤で左目が青のオッドアイのエルフの少女。戦闘面でも才能を遺憾なく発揮し小さき武神と言われ大陸最強とまで言われるまでになった。


 その戦闘スタイルはガントレットを装備しての殴る蹴るといった格闘家スタイル。生まれ持ったジョブが聖拳王という拳を使って戦うジョブだったからだ。



 プリシラ・プリミエール

 年齢:24歳

 性別:女

 種族:エルフ

 ジョブ:聖魔拳王

 レベル:495

 SP:7000/7000

 MP:6200/6200

 力:S

 体力:A

 敏捷:SSS

 器用:S

 魔力:SS

 聖力:SSS

 運:C


 スキル:聖拳術LV10 身体強化LV10 全属性魔法LV10 結界魔法LV10 飛行魔法LV10 言語理解



 後天的にジョブに変化があったが、幼少の頃より言われるがままに厳しい訓練と魔物討伐やダンジョン攻略などに数多く実戦投入され続けた結果だ。そのせいかあまり喋らず表情も変わらない無機質な女性に育った。


 今回の戦争でも最前線に立ち続けて数々の武功を上げている。武功を立てるうちに味方からの嫉妬もあったが、あまりの武功の多さにほとんどの者が嫉妬を通り越して諦めになるほどだった。


 そんな彼女を筆頭にプリミエール王国軍は地割れ付近に布陣するワンド王国軍に軍を進めた。


 先頭に立ち戦っているのは専用装備を着た第二王女プリシラ・プリミエール。今回の戦いでも武功を挙げるだろうと味方からは言われていた。だが今回は苦戦していた。プリシラだけでなくプリミエール王国軍全体が苦戦していた。


 何故ならワンド王国軍の兵士のほぼ全てが死兵。どうあがいても勝てないことを悟り最後に決死の覚悟で戦っているのだ。その気迫と覚悟を持った戦いに苦戦を強いられた。


 しかし、数でも練度でも上回るプリミエール王国軍。後のことを考えずに戦うワンド王国を徐々に押していった。結果だけ見ればプリミエール王国軍の圧勝だった。


 戦いが終わり戦場は落ち着いていく。最前線で戦っていたものは疲労困憊だったが後詰めの部隊と合流していった。


 プリシラは最前線で一人で戦い地割れ付近にまで進軍していたため、疲労困憊の状態でSPもMPもほぼ使い切りまさに満身創痍だった。だが、周りのワンド王国軍はすべて息絶えており友軍を待っている状態だ。


 自分の元へと友軍の騎兵が近づいてくるのを見つけ一安心していた。


「殿下! ご無事ですか!?」


「………あまり無事ではないけど生きている」


「まったく…一人で突出するからです」


 一人の将校が馬から降りて座り込んでいるプリシラの元へと歩いてくる。少し太っているとも言える恰幅の良い体をした人族の将校。前線には出ずに後方で指揮を取るような位の指揮官だ。戦いも終わりプリシラを探しに来ていた。


 その将校はプリシラの予想外の行動に出る。


「ファイヤーランス!」


「!?」


 あろうことかその将校は魔法でプリシラを攻撃してきた。満身創痍のプリシラは動かない体を何とか動かし攻撃を避けた。だが、地割れで出来た崖のすぐ近くで落ちそうになりそうだった。


「………何を?」


「あなたは武功を上げすぎたのですよ。このままでは我らの武功が何一つなくなってしまう」


「………武功が欲しいのなら譲る」


「そうもいかないのですよ。あなたにはここで死んでもらう。次代の王にならぬようにね」


「………王位に興味はない」


「フフフ。文句はご自身に言ってください。死んだ証拠としてこの額当てだけ頂きますよ」


(これだから男は…!)


 人族の将校は満身創痍で動くこともままならないプリシラから無理矢理額当てを取っていった。額当てはプリミエール王国軍最高指揮官の証だ。額当てを取られたプリシラは人族の将校を睨むくらいしか出来なかった。


「この地割れに落ちれば今のあなたでは助からんでしょうなぁ」


「……………」


 プリシラの背後には幅50メートルはあろう地割れの崖。底は見えず見ただけで落ちれば助からないと悟るだろう。


 プリシラと人族の将校は知らないがワンド王国ではこの崖に落ちれば命はないと言われており、調査に行った者もいたが誰一人として帰ってきていない。


「この場を見られては面倒だ。誰かが来る前にお別れです。殿下。どうかお元気でお過ごしください。ファイヤーランス!」


 人族の将校は殺す相手に嫌味を言って魔法を放った。プリシラはこんな男に殺されるくらいなら自分で地割れに飛び込む選択をした。最後の力を振り絞り自ら地割れへ身を投じた。


 底の見えない地割れに落下するプリシラは目を瞑り最愛の母親のことを思った。プリシラにとっては母親だけが辛い訓練や魔物討伐の間に会う時間を作ってくれて褒めてくれた。母親といる時間だけが癒しだった。


(……お母様…………最後に会いたかった………)


 そしてプリシラは意識を手放した。


 意識を手放すほんの一瞬。プリシラは浮遊感を感じた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ