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12.華子と聞くこの世界

この世界の始まりは伝えられていないらしい。

どこかの誰かが世界のあちこちで一斉に国を立ち上げた。


様々な種族。

元の世界のわたし達と変わらない人族。

雅や真亜斗さんのように人型の骨格に動物の特徴が色濃く反映している獣人族。

そして、エルフやドワーフと言った精霊族。

さらに、人族以外をまとめて亜人と呼ぶ。

この世界は人族とそれ以外で別れるらしい。

そうするとアンチャくんは人族で、フェミニちゃんは精霊族。

ティニーくんは複数の種類の特徴が出ているがおおまかに獣人に入るらしい。

人族がここまで大きいのも文明のほとんどが人族によって生まれ、発展している背景があるらしい。

科学的思考に魔法の要素が含まれているんだ、それはあの猫型ロボットも真っ青だ。


そして今のわたしは亜神。

種族を冠位大地狼。

亜神の中でも獣人族の神に当たるらしい。

この世界には他にも神の伝承が広がっているらしい。

精霊族の神、龍神。

人族の神、創造神。

それぞれ特別な使命が与えられ、またその種族にもお告げが与えられる。

わたしの誕生によるお告げはセンサ村に留まらず、世界中の獣人族に届いているらしい。

本当にやめてほしい。


一部の人族は亜人を襲い、金品を巻き上げ好き勝手しているらしい。

どこの世界でも子悪党はいるものなのだな。

大きい国では亜人との共生を掲げ街のあちこちで亜人を見ることもできるのだとか。

お約束展開にならないといいが…。


次にスキルと魔法。

スキルは神に与えられし力。

神の気まぐれによって全ての人種に与えられその能力から当たり外れが存在している。

人族にとっての魔法の力はこのスキルの延長らしい。

例えば、炎魔法のスキルを得たものならば、炎を操ることができるようになる。

エルフなんかは種として魔法を扱うらしいが。

そういえば早太郎くんも風のスキルを持っているらしい。

道案内中のあの力はスキルの効果なのだろう。

スキルの中にはデメリットを抱えたものがあり、人族はそれを総じて禁忌の証として扱っている。

亜人族の中でも種族の力を消してしまうようなスキルは呪いと呼ばれるそうだ。

アンチャ君の減衰の命は四肢の欠損のデメリット。

ティニーくんのワンは能力が1つになることで獣人特有の利点が消えてしまっている。

フェミニちゃんの魔力圧迫は魔力を貯める器が縮小され、本来エルフが受け継ぐ大量の魔力を持つことができない。

わたしの骨肉之親は家族のために扱えるスキル。

具体的なことはわたしにもよくわからない。

スキルを得た時も何かぐちゃぐちゃ言っていたし…。


スキルは全ての生き物に与えられているわけではなく、特定の種族に偏っていることもないらしい。

また、同じスキルを持つものは同じ時代に存在したこともないようだ。

亡くなった爺さんのスキルがひ孫に伝承したなんて稀有な例もあったとか。

ただ、魔法だけはスキルによる適性があれば同じ魔法を撃つことが可能となるようで、わたしが見た炎の槍の魔法も、炎に関係するスキルや熱を操るスキルで使うことができる。

火のスキルでも威力は落ちるが槍状に扱うことも可能となる。さらに言えば元素に関係なく水や風でも可能なのだとか。

人族の間では発動したこれらを書物にまとめて、教育に使われているそうだ。


この世界のスキルは現世でいうところの才能に当たるのだと思う。

努力せずとも扱える力。スタート地点から大幅にリードできる力。

そりゃ大成のために良いスキルを皆が望むわけだ。

なんか、この世界の人間の思考がわたしの知る人間と変わらないことに気持ち悪さを覚える。

いつの世もどろどろした利権が蔓延っていそうだ。


そうそう、驚いたことにあの角の生えた青年。鬼人には感受性する力に長けているようで、なんとなく使いそう~くらいの判断ができるそうだ。

せっかくだしわたしたちも見てもらった。

ちなみにわたしにはスキルを抜きにしても土系統に適性があるようだ。

冠位大地狼なんて大層な名で呼ばれているだけはある。

亜人種には種族によって多少なりとも系統があるらしい。

雅のような狐ならば火、真亜斗さんのような羊なら草。

エルフには風系統が多いらしく、もしかするとフェミニちゃんもと思ったが青年が言うには3人は弱すぎて分からないのだと。

…言い方にちょっとイラっとしたから、少し圧をかけたら外へ飛び出して行ってしまった。

あんなに怯えないでもいいじゃないか。少し傷ついた。


土と言えばと思いついたことがある。

これが可能であれば面白いことになりそうだ。


そして最後に今後について。

わたしの目標は龍と双子を探すこと。

情報を集めにいろいろな街へ行くために重要なことがあった。

それはわたしのこの身体が目立ちすぎること。

獣人族には人と獣の姿の使い分けができるらしく、わたしの姿はどっちともとれない中途半端な状態だ。

当面の課題は雅の指導のもと人の姿を取り戻すことにした。


3人はわたしに同行するため、真亜斗さんに最低限の教育を受けている。

文字の読み書きと簡単な計算だ。

本当はわたしが面倒を見たいが人化が上手くいかなければ一緒に歩くことさえできない。さっさと成功させて3人の勉強を見よう。そうしよう。


それぞれが頑張る日が続き、村での生活を始めて二月が過ぎた


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