ぺあれんつオブもんすたー １．親導華子

0.あらすじ

「お願いだ。どうか、わたしの家族(・・)になってくれないか。」

・スキル顕現を確認

〈骨肉之(こつにくの)親(しん)〉

気づけば声に出ていた。

わたしは諦めてしまったのかもしれない。

わたしに居た家族は消えてしまった。

でも、本当にそうなのだろうか。

わたしがここに居る意味。

わたしがここで生きる意味。

信じていたい。

きっと皆どこかで生きている。

愛する夫よ、愛する我が子よ。

待っていておくれ。

きっと会いに行くよ。

もちろん、この子達も一緒に。

偽善だろうと、押しつけだろうと。

わたしがわたしであるために。

わたしがわたしであるように。

だからこそ、わたしは望む。

『この子のために』

『我が子のために』

『家族が幸せでありますように』