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ヘボ戦記  作者: 蘭鍾馗


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05.女王の独白

 はー………。

 疲れたわ。


 いや誰とか言わないの私よ女王よ女王ー。

 ちょっと最近お疲れなのよー。


 卵を産むだけなのにって?


 そうよー。結構体力いるのよー。大体卵幾つ産むと思ってんのよ大変なのよ女王は一遍やってみなさいよー。


 あ? 男だから無理? そう。


 まあいいわー今回はねー、私の愚痴に付き合ってもらうからねー。覚悟しなさいよー。


 ◇


 こないだのカマキリ騒動、びっくりしたわー。あいつ夏にも一度来たから、これで2回目だったのよーこの巣がカマキリに襲われるのは。

 最初に来たのは7月初め頃よ。まだ巣をつくりはじめで、山の中にいた頃よー。


 びっくりしたわー。


 え?巣箱は庭先にあるんじゃなかったのかって?最初は山の中で巣を作り始めたのよ。最初から巣箱じゃないのよ当たり前でしょその辺考えなさいよー。


 まだ働き蜂が少ししかいなくてねー。そんな時に来られたからもうこれで全滅するかと思ったわー。

 でねーその時は私が直接行ったの退治しに。

 

 そうよ、巣が小さいうちは女王も働くの。ジラ達がやってること私もやったのよ一通り全部。女王様じゃなくてただの土方の親方よ親方。


 だからねーカマキリどうやって退治するかは私がその場で必死で考えたのよー。こないだジラに教えたのはその時退治したやり方。急いで考えたのよー早くしないと全滅しちゃうからね。


 ◇


 それでねーようやく退治してひと息ついてたらさー、今度は人間よ人間人間が来て巣ごと掘って持っていかれたのよー夜中に。


 びっくりしたわー。


 煙で燻されてねー。みんな気絶しちゃったのよー。で、その隙に巣ごと掘り出されてねー、持っていかれたのよー。朝起きたら箱ん中にいるんだもんねー。


 びっくりしたわー。


 でもねー、それからは餌もらえるようになったからねー。

 でねー思い出したのよー。「巣別れ」の時のことを。私が育った巣もねー、そういえば箱の中にあったの。今とおんなじような巣箱よー。


 でねー、私が羽化して巣からさよならしようとした日にねー、来たのよあいつが。カマキリ。で、やっぱり巣の入り口に陣取るの。だからその日は外に出られずに「巣別れ」できなかったのねー。だから私的にはもう3回目だったのよカマキリはー。勘弁してほしいわー。


 それでさ。


 翌朝「巣別れ」しようとしたら、なんか巣箱ごと何処かへ運ばれちゃったのよ。

 で、着いた先で「悪い夢」を見たの。


 ビニールハウスの中で煙で燻されて、巣箱を開けられて、中の巣を取り出されたの。私はすぐに逃げたわー。ビニールハウスは隙間だらけで逃げるのは意外と簡単だったからねー。


 で、そこで他の巣から出てきた雄蜂と木の葉の上で交尾して、すぐに山の方へ行ったさー。


 そして、山の中の落ち葉の下で冬眠して、春になってから巣を作り始めて産卵して、あとはさっき説明したとおりねー。


 ◇


 あ、ジラ帰ってきた。

 ジラー、あんたにお客さんよー。あんた外回りでいなかったから私がお相手しといたわー。



 アララギさんに砂糖持ってきてー。

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