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ヘボ戦記  作者: 蘭鍾馗


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02.内勤の日

 今日は私は内勤の日。

 蜂にもあるのよ、内勤と外回り。


 ◇


 働き蜂が外に出て餌を探すのは、三日に一度。それ以外の日は、巣の中で働く。

 何してるのかって?


 まずは掃除ね。糞や食べカスの清掃、あと死んだ仲間の遺骸を捨てに行く。それと、巣の点検と補修、新しい巣盤造り。結構忙しいのよ。

 それが終わったら女王の世話。食事をあげたり、産まれた卵を新しい部屋に持って行ったり、ついでに女王の愚痴も聞いたり。


「最近、体がしんどいわー。」

「大丈夫?この巣は貴方にかかってるんだから。」

「そうよねー。」

「砂糖食べる?今餌場に沢山あるわよ。」

「んー、今はいいわー。お腹空いてないから。」

「そう。」


「ジラー。」

「なあに?」

「ありがとねー。」

「なんもだー。」


 こんな感じ。

 結構大変なのよ。


 でも、それが片付けば、あとはダラダラして過ごす。お腹が空いたら幼虫にエキスをもらってさ。


 意外?

 働き蜂は働き詰めだと思ってた?

 働き詰めだと続かないのよ。人間と一緒。

 あと、敵の襲来とか、何かあった時は飛び出して行く。その為の待機要員ね。


 ◇


 今日もいい天気みたい。

 こんな日は外回りが良かったな。


 ◇


 それにしても、仲間がずいぶん増えた。


 巣盤も増築を重ねて、もうすぐ巣箱の中はいっぱいになりそう。餌場でウグイや砂糖なんかを貰えるのが効いているのだろうか。他の巣のことは、見たことがないから分からないけど、ウチの巣、結構大きい方じゃないかと思う。人間様々ね。有難いわ。


 夕方、外回りの蜂も全員帰ってきて、巣の中が賑やかになる。肉団子を幼虫に食べさせて、今日の業務はこれでお終い。閉店よ閉店。


 みんな、巣の外壁に止まって寝る。

 また明日ね。おやすみなさい。



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