65.マーリンに感謝
やっぱりマーリンは書いてて大好きなキャラですね!
(∩´∀`)∩
「ぶっちゃけ、れいちゃんとライライってどうなってるの~?」
中庭でマーリンとお茶をしている時にいきなり尋ねられた。
今、雷覇と黒綾殿は急な会議でいない。
久しぶりにマーリンと二人きりの時間だった。
「どうって…」
昨日の雷覇との行為を思い出して一気に体温が上がる。
恥ずかしすぎて顔が真っ赤になった。
「あら♡な~に?もうくっついちゃったわけ~?」
「まだ!…。あの…。わたしが言えてないの…すきって」
「きゃ!!やだ~!そうなの~♡前とは随分、雰囲気が変わっていたからてっきり…」
「ううう。過去を乗り越えたことは伝えたの…。でも中々告白するタイミングなくて…」
マーリンに話したいとは思っていた話題だったけど
いざ話すとなると恥ずかしい…。喉が渇いて仕方ない…。
「そうなのね~。まあ、ライライは情熱的だものね~。いろいろと♡」
「…。スキンシップがすごくて…。耐えるのに必死っていうか、嵐が過ぎるの待つってかんじなの…」
「いや~ん!!そんなに激しいのね~♡♡やるわね!ライライ」
「ねぇ。マーリンはどうしてるの?」
わたしは、藁にも縋る思いでマーリンに聞いた。
「えっ?わたし?」
「そう!マーリンなら経験豊富でしょ?どうしたら、あの激しいスキンシップに慣れるの?」
「う~ん…。別に慣れなくてもいいんじゃなあい?」
「えっ!!そうなの?」
意外な答えが返ってきてわたしはびっくりしてしまった。
お茶を一口飲んで、マーリンが話し続ける。
「だって、初々しくて可愛いじゃない?慣れてない様子って♡」
「えー!そんなものなの?でも…。毎回流されるし…。されるがままっていうか…」
「ふふふ♡ラブラブなのね~」
生温かい目線でマーリンに見つめられる。
マーリンは昔からわたしの事を知っているから何でも話せるけど
こういった話はあまりしなから、気恥ずかしい…。
「わたしの事を大事にしてくれてるって感じるわ。時々勢いが凄いからびっくりすんだけど…」
「まぁ、相手は軍人さんだしね~。血の気多いでしょうに…。もう一線は超えちゃったの?」
「へぁっ…!!それはない!!まだ大丈夫!!」
「あら~!逆に凄いわね~。ライライってその辺凄そうじゃない?独占欲強いし♡」
「さすがに…。そこはちゃんとわたしの事を考えてくれていると思う…。雷覇はまだわたしが、炎覇の事を好きだって思ってるから…」
マーリンに言われて愕然とした。…。
やっぱり今の状態は雷覇に我慢させているんだ…。
そしてまだ序の口なんだ!!ああ!どうしよう~!!
わたしは泣きそうな気持になった。
「うふ♡ライライって…。本当にれいちゃんの事を大事にしているのね…」
「うん…。そうだとおもう…」
「れいちゃんは、いつ告白するの?」
「雷覇の怪我が治ってからにするつもり。今すると大変な事になりそうだもの…」
「そうよね~。ライライ相当抑えているでしょうしね…。それが解放されるとなったら…凄そうね…」
マーリンもその時の雷覇を想像したのか愕然としていた。
「やっぱりマーリンもそう思う?わたしどうしたらいい?」
「れいちゃん…」
マーリンにグッと肩を掴まれ真剣な目で見つめられる。
…。一体何を言われるの?怖い!!
「流れに身を任せなさい!!何も考えちゃダメ!!余計な事しちゃだめ!!」
「へっ…?そうなの…」
「そうよ!男はね自分の思うとおりにしたい生き物なの!れいちゃんが変に何かをしたら、ライライはがっかりすると思うわ!!」
「なるほど…。わかった!!わたし何もしない!!」
「れいちゃんはいつも通り、そのままでいいと思うわ♡」
「そっか!わかった!!ありがとう!マーリン」
わたしは何もしなくていいのか~!そっか。そっか。
ほっとした~。あ~。お茶が美味しい!!
やっぱりマーリンに聞いてよかったな~。
「ふふふ。でも、れいちゃんが過去を乗り越えてくれて…。それが一番嬉しいわ…」
しみじみ、ティーカップを眺めながらマーリンが言った。
「マーリン…」
「4年前のれいちゃんは、本当に何も感じないように閉じてしまっていたから…。とっても心配だったの。傍にいるしかできなかったけど…」
「そんな事ないよ!!マーリンが支えてくれたから…今があるんだよ?」
「…。れいちゃん…」
「わたし、最近になってやっとわかったの!!わたしは沢山の人に囲まれてるって!一人じゃないって…!!」
マーリンに言いながら涙が出てきた。
悲しくはないけど、なぜか胸が締め付けられるような気持ちだった。
「だから…。マーリンに出会えてよかったし…。今もこうして…話せることもうれしい…」
「れいちゃん…。ありがとうね…」
そう言ってマーリンはわたしの手をそっと握ってくれた。
本当にマーリンの存在がありがたかった。どんな時もわたしのそばにいて
わたしを励ましてくれた人…。わたしの大事な人…。
「ぐす…。マーリンも何かあったら、いつでも言ってね!わたしはマーリンの味方だから!!」
「ありがとう。れいちゃん♡わたしもあなたに出会えてよかったわ…」
マーリンが優しく微笑む。
マーリンが困っている事があったら必ず助けよう!
マーリンが悲しんでいたら傍にいよう。そう思った。
お昼に差し掛かったころ、雷覇と黒綾殿が会議から戻ってきた。
そのまま4人で中庭で昼食をとることになった。
…。それはいいんだけど…。やっぱりあれをやるのかしら…。
「いや~ん♡れいちゃんに食べさせてもらってるの!!ライライ!!」
凄い興奮した状態で、マーリンに言われた。もうだめです!!死にそうです!!
「そうだ!まだ左手が万全ではないからな!!」
清々しいくらい眩しい笑顔で答える雷覇…。
くそぅ…。断り切れなかった。よし!!無になろう!
わたしは何も考えず、雷覇の口に食事を運んだ。
「なんか…。雷覇殿って、怜彬殿前では全然人が違いますね…」
黒綾殿が、俯きながら話す。
ああ!きっと呆れているんだわ!!何してんだ?お前らみたいな!!
雷覇め…。黒綾殿に嫌われたら
どうしてくれようか!!
「黒綾殿!気にしないで!これは言わば介護!食べれない人に食べさせてあげているだけよ!!」
「怜彬!介護とはなんだ!介護とは」
「雷覇は黙ってて!」
「介護…ですか…」
「そう!だからね…。何もやましいことはないのよ?」
「そうだったんですね!なるほど!だったら僕もお手伝いします!!」
へっ?そうくる?黒綾殿どれだけ、素直なの!!
「そう?じゃあお願いするわ!わたしも自分のご飯食べたいし…」
「ちょっと待ってくれ!怜彬!!俺は…」
「まぁまぁ。ライライ。いいじゃない。ちょっと代わってもらいなさいな♡れいちゃもお腹すてると思うわよ?」
「ぐ…」
「じゃあ、僕が食べさせますね!どうぞ!雷覇殿」
絶対マーリンは面白がっているだけだろうけど…。
えっ…?やだ…。なんか…!!!
わたしは雷覇と黒綾殿がご飯を食べている所を見て気が付いてしまった。
めっちゃ絵になる!!
黒綾殿がスプーンを使って雷覇に食べさせている光景。
ヤバくない!?なんかドキドキするんですけどー!
綺麗な顔の二人が並んでるだけでも、複眼なのに…!!!
悶えているわたしの横でマーリンと目が合った。
バチンと思いっきりウインクされた!なるほど!
マーリンはこれが見たかったのね!!ありがとうございます!!
そして何気に撮影隊が二人をこっそり撮影していた。
後で絶対写真をもらおう!わたしはとっても美味しくご飯をいただけた!
そんなお昼だった。
最後までお読みいただきありがとうございます( *´艸`)
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