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20.春魏国へ~波乱の幕開け~

この回は書いてて楽しかったです(#^.^#)

皆さんにも楽しんでもらえると嬉しいです。


今日はいよいよ、『春緑花祭しゅうりょっかさい』当日。

朝早くからみんな、バタバタしている。

わたしも早くから起きてお風呂に入って準備している。

5人かかりで準備されているから、すごいことになっている…。


まぁわたしがすることなんて、ほとんどないんだけどね〜!!

というかこのお祭りってそんなに気合いをいれていくものなのねー!


「皆さん楽しそうですね!お祭りが好きなんですか?」


わたしは準備をしてくれている、女性に話しかけた。


「もちろんです!!このお祭りは別名、恋人祭とまで言われていて、このお祭りに行って告白した男女は必ず結ばれると言われてるんですよー」


「恋人祭…。そーなんですね!だから皆さん気合いが入ってるんですね!」


「ええっ!いち早くいい男性をゲットして恋人になりたいですから~」


「あっでも、怜彬れいりん様はもう婚約者様がいらっしゃいますものね!!」


え…。まぁ。いちおうね。


「いいなー。羨ましい!!私もあんな魅力的な男性とお付き合いしたいなー!!」


また別の女性に話しかけられる。


「そーですか?まぁ、イケメンではあると思いますけど…」


「だってすっごい優しいじゃないですか!!私昨日、両手に荷物持ってて扉を開けようとしたら、手伝って下さいました!」


あー…。やりそうね!まぁ雷覇らいは殿なら微笑みながら優雅にやりそうよね…。

基本女性に対して優しいわよね!

うん。うん。褒めらてなんか嬉しいぞー!!


夏陽国かようこくの男性はみんな女性に優しいらしいですよ?」


「えー!!そーなんですか!!」


「私かようこくに行こうかしらー!!」


楽しそに話をする彼女達をみながら、私は今朝のことを思い返していた。






あぁ。あたたかいなー。なんか肩の辺りが重いけど…。

ふっと目を覚ますと、蕩けそうな笑顔の雷覇らいは殿がいた。


「…。おは…ようござ…います…」


「おはよう。怜彬れいりん。よく眠れたか?」


「はい…。お陰様で…」


わぁーん!!

朝目を覚ますと、横に雷覇らいは殿起きてた。真横にいる!!なんで??

………!

はっ!!そうだ!昨日、お試しで添い寝をしようってなったんだ!!

めっちゃぐっすり眠ってた!やばーい!!

これって嫌だったて言えないパターン!!!わたしのバカヤロー!!!


「それは良かった…。寝起きの怜彬れいりんも、またかわいいな…。無防備の感じがそそられるよ…」


「っっつ!!?もう起きます!!お邪魔しました!」


急いで逃げようと起きたけど、あっさり捕まってしまった!!

そそられる?そそられるってなに?もう!!もう!!

朝から心臓に悪い!一瞬で目が覚めたよ!!!!!


「ダメだ。もっと二人でいたい…。嫌か?」


ぐふぅ!!出ました!わんちゃんらいは!!

破壊力抜群です!かわいい!!なんでこんな時にそんなこと言うのー!!!


「いやじゃ…ないですけど…」


「じゃぁ、起こされるまでこうして横になっていよう…」


「はい…」


ぅぅぅ。なんか今日は甘々にフェロモンがプラスされて

攻撃力半端ないんですけど!!この人こんな人だっけ??


怜彬れいりん。俺と一緒にいて嫌なことはなかったか?」


「なかったです。残念なくらいなかったです…」


「ああ!良かった!!不快に思われたら、どうしようかとおもってた!」


ぎゅっと背中に手を回されて抱きしめられる。

力いっぱいのはずだけど、ふわっと優しく抱かれていのがわかる。

そして瞼と頬に口づけ。もうオプションですかな?

抱きしめるともれなく、ついてくる的な!!


雷覇らいは殿は嫌じゃなかったんですか?」


「全く!むしろよく眠れたよ!ありがとう怜彬れいりん


「お役に立ててよかったです…・」


「これからは、毎日こうしてられると思うと嬉しいよ!」


んんんん?聞き間違い?毎日って言った???いま?


「何の話しですか?」


「今日から毎日、一緒に寝ようと言った!」


「何でそうなるんです?」


「お互い嫌なことは無かったんだ。つまり相性がいいってことだろ?だったら別々に寝る必要もない」


お試しじゃなかったんですか??毎日って言ってないよね!!

まぁ相性はいいとしても!!相性が合うかどうか試すためよね?


「お試しでやってみるって話じゃなかったんですか?」


「そうだっか?」


「そうですよ!毎日寝るなんて聞いてないです!」


「いや、これからもずっと一緒にいる為にも試してみようという話しだったはずだ」


ニコニコしながら雷覇らいは殿が論破してくる!

若干水覇すいは殿はいってない??


ええっ!待って待って!そんな話してた?

いやでも、わたしのことだから、聞き逃してるのかも…。


怜彬れいりん…。愛してる…」


チュッ。


いきなり口づけされた!軽くだけど!!!しかも愛してる~!!!


「つっ!?らいは!!」


「ああ!やっと名前で呼んでくれたな!怜彬れいりん


「びっくりして間違えただけす!!なんで口づけするの~!!!!」


わたしは起き上がって雷覇らいは殿をべしべし叩く。効果はなさそうだ…。


「ハハハ。ごめん。ごめん。でも、この前俺の言い方は分かりずらいと言われたから、シンプルに伝えようと思っただけだ」


「伝えるだけでいいじゃないですか!!口づけする必要ないですよね?」


もう!!もう!!添い寝か口づけどっちか選べって昨日言ったのに!!こんなの詐欺だ!!!


怜彬れいりんがかわいいからついな…。ごめん、もう怒らないで?な?」


抱きしめられて頭をなでなでされる。ううう。なんかわたしが駄々っ子みたいじゃない!


雷覇らいは殿はずるいわ…」


「そうか?怜彬れいりんが好きだからしょうがない。ふふ…」


そういいながらまたオプション。さすがに口にはされなかったけど…。

甘々攻撃にフェロモンが追加されました。効果は絶大です…。

わたしのダメージが二倍になります…。

今日のお祭り絶対、無事に過ごせる気がしない。


これからどうなるの???わたし!!!





顔が赤くなるのを感じる…。

思い出してて自分で恥ずかしくなってきた!!!

ああああ!!穴があったら入りたい!!!


「お嬢様、準備ができましたよ」


リンリンに声をかけられてハッとする。

わたしが思い出していた間に、準備が終わっていた。

鏡に映った自分の姿を見た。

おおお!すごい!!なんか絵本に出てくる妖精みたい!!

わたしかわいいな~。


髪型はハーフアップにされて、お花やツタのような葉っぱが一緒に編み込みされてる。

毛先はゆるく巻かれてウェーブしている。しかもめっちゃツヤツヤ!

衣装はエンパイアラインと言われているドレス。

肩は出ていて、胸下から切り替えでリボンが結ばれている

。胸から足首までの長さのスカート部分になっていて、シンプルなデザイン。

色は淡い緑。リボンはピンク色でとてもかわいい。

スカート部分には綺麗な黄色の糸で花柄が刺繍されている。

メイクもばっちりだ!!

さすがマーリンの侍女さんなだけはある。みんなスキルが凄い!!


怜彬れいりん様素敵です!!」


「本当にかわいらしいですわ!!」


「ありがとうございます!!皆さんのおかげです」


みんなでワイワイしていると、雷覇らいは殿がノックして入ってきた。

えっ!!わたしより派手なんですけど!!

雷覇らいは殿は軍服みたいなデザインの服装で肩には金色の糸でできたフサフサのエポレットと呼ばれている装飾品。

胸元には肩から胸の第一ボタンにかけて触著しょくしゃと呼ばれる紐が連なっている。

わたしと同じ淡い緑色の生地を使っているから、お揃い感がハンパない!!!

つばのある帽子もかぶっているので本当に制服みたいだ。

でもめっちゃ似合う…。イケメンは何をきてもイケメンですね!!


怜彬れいりん!!すごく素敵だ」


「ありがとうございます…。雷覇らいは殿もかっこいいですね!!」


「ありがとう。怜彬れいりん…本当に綺麗だ…。誰にも見せたくないくらいだ…」


うっとりとした表情で雷覇らいは殿が髪の毛に触れる。

ううう。侍女さんたちの視線が痛い!!

お願いです!!みんなの前で甘々フェロモン攻撃は止めてください!!!


「ありがとうございます…」


「あら~♡二人とも素的じゃな~い!!」


天のお助け!マーリン様!!ナイスタイミングです。ありがとうございます!!


「マーリン!色々準備してくれてありがとう!マーリンもとっても素敵!!」


「うふ♡そーでしょ~。今日のテーマは漆黒の魔女よ♡」


「きゃー!!素敵!!」


マーリンも気合マックスといった感じの恰好だった。

全身が黒!マーメイドラインのドレスに背中には無数の黒い鳥の羽を背負っている。

髪の毛も高く結い上げて頭にも羽をあしらった髪飾りをつけている。

うーん!!ほんとうに綺麗!


雷覇らいは殿とマーリンが並ぶと、美麗アンド秀麗って感じで豪華絢爛!!

複眼です!ありがとうございます!!

部屋にいる侍女さんたちもうっとりしている。

うん。うん。きれいなものは見ているだけで幸せになるよね~。


準備ができたわたしたちは、『春緑花祭しゅうりょっかさい』に向かったのだった。

最後までお読みいただきありがとうございます( *´艸`)

ブックマークしてくださった方ありがとうございます!!

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