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爆縮と体温の機知(6)

蒸発メモ

雨臭いアスファルトに

手を振る僕が居る

夜のライトアップは

上向き末広がり

傘の音が煩いなんて

軒先の音が不安だなんて

言ってはならない

欲しい物が水浸しになっても

そこで泳げれば良いから

濡れることを

諦める理由にしていけない


感情ばかりに

振り回されて

芯を逃してばかりだ

縦の線が溜まれば

横の線になる

徐々に上がっていき

溢れるのだが

その時に飛び出して

外側へと

流れて行くのだ

ぷかりと浮かんだ

それを

何回も見送る

だからこそ

それでは駄目だと

固くなるのである

重くなるのである


深く深く潜って

芯を逃さぬように

重りを括り付ける

耳に水が入るが

気にしないフリをした

動かぬように

自分の中に

必ずを作っていく

他人から見れば

偏屈に映るだろうが

あの感情を

振り回してはならない

変わるのか

分からない実験は

継続されていく

環境と意思は

どちらが先に

何かに

受け入れられるだろうか


あの日に見送った物を

いつまでも嘆いてはいない

表面に浮かべて

遊んでいる芯など無い

理由に必ずを付けて

感覚に納得を入れて

積み重ねてはずぶ濡れになり

それに慣れたら

恐怖心の先にも

恐怖心があることに気づく

行動した後に湧き出る不安だが

それとは別の物も

生まれてくる

必要な物は

それであって

沈めた芯が

熱くなる理由なのだ


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