世界で1番
「僕は君が好きだよ」
何度、あの時そう言えばよかったと後悔したことだろう。
僕があの時ちゃんと想いを伝えていれば。
君の癖を見て見ぬ振りしないでちゃんと踏み入っていたのならば。
僕はこんな後悔をしないで済んだのかもしれない。
君ともっと話せていたのかもしれない。
あぁ、こんな後悔ばかり浮かんできて、現実から目を背けている僕は数年前から何も変わらない。
君が隣で笑っていたのが当たり前過ぎて、気付くことが出来なかったんだ。
また、君に笑われてしまうな。
それでもいい。僕のことを思い浮かべて、笑っていてくれるのなら、それはきっと幸せなことだ。
…あぁ、でも君の事だ。僕の事を考えたら、泣いてしまうかな。
でもそれは僕がそうしたんだった。
少しの事でも僕の事を思い出す様に。
今思うと、少し酷な事をしたかもしれない。
でも僕の事をずっと覚えていてくれるだろう?
早く僕のことを思い出して泣いてくれないかな。
僕は君の泣き顔が大好きなんだ。
誰かの為を思って、誰かの為に心を痛めて。
可愛いなぁ…僕が死んでから何年も経つのにさ。
君は未だに僕の呪縛から逃れられないだろう?
君は一生僕の檻の中で生きていけるんだよ。
前に言っていたね、
「私は君の為になら人生を棒に振れる」
ね。今君はまさに僕の為に人生を棒に振っている。
あぁ、可愛いなぁ…。
世界で1番君のことを理解しているのは僕だよ。
新しい人と恋愛なんて許さない。
君は僕のものだ。約束しただろう?