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～プロローグ～
～プロローグ～
それは今よりずっと前、およそ七百年前のこと。とある有名な魔法学園の黒魔術科に所属する一人の生徒が行った召喚魔術の暴走。
一見不発に見えたそれは、永い永い時を超え、七百年後のある日、いきなり発動する。しかし、それを知らない当時の生徒や教師たちはそれを行った生徒に励ましの言葉を贈った。けれど彼にはわかっていた。――それは今よりずっと後に発動するのだと。
その後、彼は無事にその学園を卒業した。しかし卒業後の彼を知る者はいない。特に目立った問題児でもなく、秀でた才能を持つ優等生でもなかった彼は、一体何のためにこの魔法を行ったのか……。その真相を知る者はいない。
ただ一つ言えることは、――彼は神などではないということ。
