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同じ事の繰返し

翌日ダーシーは、僕に対して「ハチベーさん卒業した高校覚えてきました。」と話しかけてきた。

まったくどうでもよかったので「おめでとう」と言って流した。

そして昨日教えた事を聞いてみるとダーシーは、口をポカンと開けて動きが止まってしまった。

少しイラッ!!としたけれどまぁ移動してきたばっかりだから仕方ないと思いつつ同じことをもう一度教えていた。

だがダーシーは、別格だった。

なんと次の日もその次の日も同じことを聞いてくるのだ。

難しい事なんて一つも教えていないのに!!

「いつになったら覚えんねん」と聞いてみると

口をポカンと開けて動きが止まってしまう。

僕のイライラが頂点に達して爆発してしまった。


その後・・・

落ち着いた僕は、ダーシーをよく観察していると、なんと内の会社では、必要不可欠な時計を持っていなかったり、メモを一切取らず教えてもらった事を「はい」と答えているだけ。

そこで覚えていれば問題ないのだが、ダーシーは覚えないのだ。

僕は、また爆発してしまった。



そして次の日・・・

ダーシーは、メモ帳を買って来ていた。

普通と言えば普通だが、ダーシーだから良しとし、昨日教えた事をもう一度教えて、メモを取らせた。

ちなみに時計は、実家に帰った時に買うらしい

これだけは永遠に謎??





素晴しい出来事が起こった。

ダーシーがバリバリ仕事をこなし一度教えた事を忘れずに、メモを取り、報告、連絡、相談を忘れずにしているのだ。

上司からの信頼も高く、職場のみんなからも信頼され、この部署に来た当初の事を忘れさせられるぐらいすごい人間になっている…






と言う夢を見た。

現実は、そんなに甘くない

メモを取ったにも関わらず次の日も同じこと聞いてくるので、僕の心が折れてしっまた。


僕は、いつかきっと夢で見たダーシーになると信じて、毎日毎日同じことを教えている。

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