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1-3.

ゆっくりとシャワーを浴びて着替えをし、さっぱりとしたところで、念の為、裏口から顔を出してオーブンの様子を見てみる。


裏口を開けた瞬間、肉の焼けるいい香りの中に、少し焦げの匂いが混ざっている。

よく焼けているようだ。

追加で、薪を足そうかと迷ったが、まずは、あの量でどれくらいきっちり焼けるかを見てみようと思ったので、そのまま扉をして閉めた。オーブンの壁が割れてしまう事を懸念していたが、パッと見た感じでは大丈夫そうだった。


事前にしっかりとホームセンターの店員さんに聞いたり、本で調べたりした甲斐があったものだ。

やはり、全てにおいて事前の段取りが大事なのだ。


部屋に戻り、これからの自分のすべき事を考える。


これが上手くいったら、まずはすでに溜まっているゴミを燃やしきってしまおう。

焼却したものは細かく砕いて、裏山や、草地の端に掘った穴に処分だ。


うまく処分できる体制が整えば、今後はいくつか目星を付けているゴミを回収して処分。回収して処分。

ライン作業ではないが、なるべくルーチン化できるようしたい。


そういえば、粉砕機も購入しておきたい。

やはり、オーブンで肉の部分を焼き切ったとしても、骨を細かくしないと場所もとるし、万が一何かしらに掘り返される事があると、よくない。


結局は骨の形は残らないようにしなければならないのだ。

そうだ。やはり、粉砕機を購入しよう。

カバンからタブレットPCを取り出して、サイトを開く。


事前準備、段取り、検討も大事だが、時には思い切りも大事だ。


元々ブックマークしていたモノのうち、デザインを気に入っていた粉砕機を買い物カゴに入れた。

直接こちらに送ってもいいが、なるべくここを誰かに見られたくない。

なので、自宅に送るよう設定して、購入した。

購入してしまった。


明日には届くようなので、やはり今日は帰らなければならない。洗濯物も干している事だし。


そうこうしてると、腹も減ってきた。


一旦、裏口から出てオーブンの様子を見に行くと、薪は最初ほどではないが、まだチラチロと火が残っている。

ライトで吸気口から中を覗くと、少なくとも表面はしっかり黒く炭化しているようだが、確かめる為に中に入るのにらどれくらい時間を空ければいいかもわからない。

とりあえず、明日また来よう。


できる範囲で後片付けをして、別荘を出る。

帰り道の途中で、夕食はチェーン店で蕎麦を食べた。

昼はできるだけしっかり食べて、夕食は控えめに。

元々、食事に大したこだわりもなく、なんでも美味しいと感じる舌と好みに感謝だ。


投資で成功して小金持ちになってからしばらくは、各地に食べ歩きして、有名なお店を回ってみたが、大した満足感は得られなかった。


一緒に食べたい人が、妻が亡くなっていたからかもしれないが、やはり、人間、食べたい時に食べたい物を食べるのが一番だ。


家に帰って、洗濯物を取り込む。

乾いた洗濯物を畳みながら、汚れていた部分を確かめると、汚れはキレイに落ちていた。

下洗いは確かにしたが、やはり、最近の洗濯機も洗剤も有能だ。タンパク質汚れも酵素が何かの力で、よく落ちる。


その後、しばらくテレビを観たり、ネットで調べ物をして時間を潰すと、気がつくとある程度夜が更けていた。


日課の筋トレの時間だ。

自重トレーニングでみっちり全身を鍛え、最後にゆっくりと時間をかけてストレッチをしていく。

最後にプロテインを流し込む。

シャワーで汗を流したあと、パンツ一丁で大鏡の前に立つ。


40代の頃にめったやたらと食べ歩いていた頃と、雲泥の差だ。

アスリートとまでは言わないが、50歳にしては十分過ぎるほどのいい体をしている。


体を冷ましてしまわないようにリハビリウェアを着て、お気に入りの文庫本を片手にベッドへ足を運んだ。


小一時間ほど本を読んでいると、頭の芯から眠気が湧いてきたので、ベッドサイドに本を置いた。


明日、粉砕機が届いたらそのまま一緒に車に乗せて、別荘へ向かおう。

一人で設置できるだろうか。上手く粉砕してくれるだろうか。オーブンはちゃんと冷めてるだろうか。

浮かんでは消える考えを脳内で眺めていると、いつの間にか意識が途絶えた。


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