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英語の家庭教師をした話

私は国立大学に入学した後に地元の服屋でアルバイトを始めた。そこで仲良くなった子に、「妹が勉強苦手だから家庭教師してよ」って頼まれたから、ちょっと見てあげることにした。


その子は、少しぼんやりした感じの子で、ジャニーズ好きで嵐の話をよくしていた。


あまり勉強は好きじゃなさそうだったので、「何が苦手なの?」って聞いたら英語が苦手っていうことだった。


なので、 簡単な文章を少し日本語訳させてみた。


"I love this candy", Karen said to my mother.


「えっとー、私の母に……私は……この飴が大好きですと……カレンは言いました」のように訳してて、これはもちろん正しいんだけど、「あぁ、なるほどなぁ、これは手ごわいなぁ」って思った。


私は人に勉強を教えたことがなかったけれど、昔、塾で先生が言ってた「英語は前から読め」っていうのを思い出して、このように書いてあげた。


"I love this candy", Karen said to my mother.

「私は/大好き/この飴が」、カレンは/言った/私の母に


これを教科書1ページ分書いて、読んでごらんって言ったら額に汗を浮かべながら熱中して何度も読み始めた。


勉強好きじゃないって言ってたのに、私が止めるまで40分くらい何度も何度もひたすら読んでいた。


「あぁ、英語を読む感覚、伝わったな」って思った。


授業の後で「面白かった?」って聞いたら「別に……」って言っててクスッとしちゃった。


国語と英語を教える予定だったけれど、この子は英語が好きになるかもしれないと思ったから、まずは英語を集中的に教えることにした。


中学の教科書に出てくる重要単語って1000語くらいしかなかったと思うんだけれど、A4用紙2枚にまとめて渡してあげた。


「これを1日4回読みなさい。書かなくていいから、とりあえず耳で覚えるまで何度もやってみて。A4用紙2枚しかないんだからすぐに覚えられるよ」って言ったら、それから常に持ち歩いて隙間時間にいつも唱えていたらしい。しばらく学校で「あいつどうしたんだ……」って噂になったらしい。


その後のことは良く覚えてないんだけど、そのやり方が良かったのか、自分でも世界史の暗記ノートをA4用紙にまとめて、ひたすら唱えることをしているって聞いて、頑張ってるんだなって思ったのを覚えてる。


結局、家庭教師はそんなに続かなくて受験がどうなったのかは知らないんだけど、面白かったな。

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