04 準設定 前世で不幸だった少女はR2
ーーあらすじ
ミューネ・ディアローズは転生者だ。
貴族の家、ディアローズ家に生まれた一人娘である。
ミューネが生まれた世界は、以前彼女が生きていた世界とは別の世界だった。
といっても、まるきり同じというわけではなく、ほんの少し前の世界の過去の時代と似た世界だ。
ミューネはその世界で、双子の少年マルタやサルタ、暗殺者だった少年ツァイト、友達のアネットと触れ合いながら、第二の人生を歩んでいくことになる。
ーーこれは、欲も願いもなかった一人の少女が、幸せを掴むまでの物語。
ーー人物
ミューネ・ディアローズ
主人公。
転生者。
自己肯定感低い。
前世では、家庭環境が恵まれず、家の中で命を落とした。
欲も願いもないが、家族のために貴族としての礼儀やマナーは身に着けている。
人付き合いが苦手。
ヴィムクロス・ディアローズ
ミューネの父親。
大人しく、自分を出さないミューネを心配している。
フレアロール・ディアローズ
ミューネの母親。
大人しく、自分を出さないミューネを心配している。
ツァイト
暗殺組織で生まれ育った少年。
怪我をしていたところ、ミューネに助けられる。
暗殺組織を離れてからは、ミューネの護衛としてディアローズ家で働く。
マルタ・トレース
ディアローズ家で働く少年。
お肉が好き。
色は金色が好き。
生まれた後の杜撰な管理で、三兄弟で入れ替わっている疑惑あり。
サルタ・トレース
ディアローズ家で働く少年。
野菜が好き。
色が銀色が好き。
生まれた後の杜撰な管理で、三兄弟で入れ替わっている疑惑あり。
アルタ・トレース
過去に死亡している。
トレース家の当主になる予定だった。
アネット・レイルウッド
ミューネの友達。
社交界でミューネと知り合い、読書友達になる。
学園に通うようになってからはミューネと共に文芸部に所属。
暗殺組織の人間で、学園で何者かを暗殺。
ツァイトによって撃退される。
ティオルガ・オリビオ・ロンバルド
第三王子。
ーー主人公の成長段階
願いを持つ
自分の意見を言う
自分の意思で行動する
自分のために行動する
誰かを助ける
ーー章構成
〇第一章 出会いと別れ、願いと欲
主人公ミューネはディアローズ家の一人娘として生まれる。
欲のない少女だったが、様々な者達と出会って、幸せになりたいという目標を持つ。
〇第二章 別れ断たれた三つの運命
ディアローズ家の使用人、マルタとサルタ、そして今は亡きアルタは貴族の名家トレース家に生まれた、三つ子だった。
しかし、彼らを世話していた医療施設の者達の仕事ぶりが杜撰だったため、途中で入れ替わってしまう。
紆余曲折を経て、ミューネの元で働くことになったマルタとサルタは、休暇を利用して自分たちの本当の名前を調べる事に。
〇第三章 組織との決別、守りたいもの
暗殺組織からはなれ、ミューネの護衛になったツァイト。
彼は、表の世界で生きていくために色々な努力をしていた。
そんな彼に接触する者がいた。
かつてツァイトの世話をしていた暗殺組織の男性は、困難な仕事を一緒にこなしてほしいと頼み込む。
〇第四章 貴族としての義務と結婚
成人したミューネの元にお見合い話が舞い込む。
将来の相手に悩むミューネだが、両親は彼女の望む相手と結婚してほしいと告げる。
ミューネは自分の将来について思いをはせる。
〇第五章 執筆と少女の趣味
読書と物語の執筆という趣味を得たミューネは、本を書いていた。
その話が偶然、有名な作家の目に留まり、出版する事になる。
〇第六章 第三王子と宝探しの古書
古書めぐりをしていたミューネは、とある本を解読してお宝探しをしてみる事に。
見つけ出したそのお宝は、昔の王家が使用していた「王位継承に必要な道具」だった。
その話を聞きつけた第三王子がミューネに接触してくる。
〇第七章 国の平穏と混乱、王冠を頂く者の決定
今の第一王子は、暗殺組織とつながりがあり、自分の意に反するものを粛清してまわっているらしい。
第三王子は、第二王子を味方につけて、王位を奪おうと考えていた。
しかし、味方になってくれる者達の説得に難航している。
そんな時、「王位継承に必要な道具」を説得に利用しようと考え、ミューネの元を尋ねたのだった。
道具を預けた後ミューネは、ツァイトと共に国の陰謀に巻き込まれる。
第一王子と繋がりのある暗殺組織が第三王子を襲おうとしたため、ツァイトが戦うことを決めた。
国の裏側で起こったひそかなその戦いは、ツァイトの勝利で幕を閉じる。
第三王子は、要人たちを説得し、第一王子を王座から蹴落として、国の頂点に君臨するのだった。