2話 妹はブラコンですが何か?
説明回がずっと続いてすいません。
次はダンジョンに潜る予定です
早速俺は【トランプ操作】を使って実験してみた。
まずはエントリーNo.1の鉄斧だ、かなり重いけど操作できたらかなり強くなるだろう。
「ほんじゃあ軽く………ッ!?」
「動かねえし重い!」
出オチにも程が過ぎる…と言うかそもそもトランプを曲げるのすら難しい。
一旦コップとかで練習するべきだろうか。
…あ、そうだ!
ルリィなら曲げやすいトランプを【想像】出来たりしないか?
丁度ルリィならベランダで前に作った俺の金像を改造している頃だろう。
ほら、やっぱり居る……?
「何を被ってるんだ?」
「お兄ちゃんの思考が全部読めるヘルメットだよ!」
「じゃあ言いたいことは分かるはず、頼む、作ってくれ!」
まっすぐ、ルリィの目を見つめる
「ルリィが可愛過ぎる!結婚したい!って言いたいんでしょ。既成事実なら今からでも作れるよ?」
「違う!違うから!」
「嘘だよ!冗談冗談、トランプの話だよね?」
「お兄ちゃんを虐めて楽しいか!?」
「楽しい楽しい!でも今のところお兄ちゃんに関するもの以外作れないんだよね。」
どうにか出来ないだろうか。
というかなんで俺に関するものしか作れないんだ?
「お兄ちゃんと相思相愛だからね!」
多分違う、きっとそうじゃないと願いたい。
関係するものか、なら俺の顔が描かれた柄を作ったら…
いやいやいや、差羞恥で死んでしまう
「それいいね!たくさん作っちゃって良い?」
「無理!やめてぇええ!!!????」
2時間後、そこには匠によって作られた大量のトランプがありました。
「嘘だろオイ!」
「ちゃんと曲げやすくしたよ!」
「ありがとう、ルリィ。でももう作るのは中止してくれない?」
「私の分も作らなきゃいけないし?仕方ないし?」
俺はカードを20枚ズバッと取ってすぐ部屋に戻った。
まぁ布でカードを覆えば無問題!
さぁ再挑戦
カードを曲げるのは…勿論いける。
コップは…?
よし来たッ!
持ち上げられたぞ!
次はエントリーNo.2の木剣、ここまで来たら行ってやるぜ?
「うぉおおおおりゃあああ!!!」
その木剣は、見事に10cm浮いた___