第七話 軍の闇とベルメール、そしてバカ親
遅れて申し訳ない!ちょっと最近忙しいのでペースが遅くなるかもしれません、お許しを
ベルメール邸へと到着した。さすがに大臣とだけあっていいとこ住んでんな畜生。
普通に門から入ろうとすると、門番に止められてしまった。
「何者だ、貴様。ここがどこか分かっているのか?」
どこか小馬鹿にしたような声音だ。
めんどくさいなぁ…こうするか。
「…すぅー…ベルメェェェェル!でてこぉぉぉぉぉぉい!!!」
俺の大声に門番が驚きながら、憤る。
「おい、貴様!ベルメール様を…!ベルメール様がどのような人物か、心得た上での行動か!!」
「…どんなやつ?人質をとって俺を脅し、あまつさえ俺の母親の手足を切り落とさせるような奴だろ?」
「なっ!?そ、そんなわけが…!」
「おい、何事だ!!」
「ベルメール様!!」
「…そなたは…何故、ここに…」
「おいおい、とぼけるのか?それとも、俺がここにいることが不思議か?」
「待て、何が起こっている。説明してはくれないか?」
おかしい。この反応は本当に理由がわからず戸惑っている時の反応だ。
まさか…
「あれは、軍の独断…?」
そうだとすれば、この反応もうなずける。
「ベルメール。話がある。」
「き、貴様!ベルメール様にそんな口の利き方を…!」
「よい。話とは、なんだ?」
「簡単に言うと軍がお前の名前を使って俺の家を襲撃。母親が手足を切り落とされ重傷だ。」
「…入ってくれ。」
俺はベルメール邸にあがっていった。
~
「ーーと、言うわけだ。」
俺は事の顛末を全て嘘偽りなく話した。
「そんなことが…」
「ひとつ、確認したい。お前は、本当にやってないんだな?」
「ああ。神に誓ってそんなことはしていない。だが、申し訳ないな…こんなことに巻き込んでしまい、済まなかった」
「まぁ、それはいいんだが…」
ひとつ疑問が生じたな。軍が何故、そんなことをしたのか。そこは謎だな。
…なんだか考えるのが面倒になってきたな。
「あー…考えるのめんどくさくなってきたしあとあと頼んでもい?」
「…へ?」
「いや、あんたなら信頼できそうだしな。」
「そ、それは…私が言うのもなんだが、そんなに人を簡単に信じるということが、どれほど危険なことか承知の上での言葉か?」
「まぁ、根拠はあるけどな。それも確たる。」
「な、なら良いのだが…調子が狂うな…」
「じゃ、そゆことで」
俺はテレポートをして家へ帰った。
ちなみに、根拠とは第一位界魔術:追跡の事だ。
この魔法は様々な物をトレース、つまり対象の歩んできた道を見て経験をパクることが出来るなかなかチートな魔法だ。
これを使い相手の思考をトレースした所、罪悪感や怒りが感じられた。思考をトレースしても、感情しか感じ取れないらしい。
まぁ、根拠とかどうでも良く、大抵の状況なら俺の力で解決できる上、別にここじゃないどこかに住んでもいい。
神になったら新しい世界でも作れるかもしれないしな。
さて、父さんと話をしようか。
~
「父さん、ベルメールは白だったよ。」
「やっぱりか。」
「あと、俺は…」
「…お前、何者だ?」
「…え?」
「うちの息子は《俺》なんて言わないはずだが」
ヤバっ。気が緩んで口が滑った…どう言い訳しよう。
「特殊スキル:平等なる世界 発動」
「やっ!」
「特殊スキル:正体看破 発動」
「ファッ!」
「ふむふむ…ほーん?」
…これが父さんの前では強さなど関係がないと言った理由だ。
父さんは特殊スキルであるスキルを四つ保持するなどという規格外な存在だ。まぁ、その力を他人に見せびらかすことは無いのだが。
そのうちの2つがこれで、平等なる世界は自身の調整可能なサークルの中で自分に身体能力を合わせる、つまり自分と同等のステータスに強制的にする、というスキルだ。
これのせいで圧倒的ステータスの差が埋まる。
次に、正体看破だ。これのせいで俺の正体は見破られただろうな。
これは相手の心理状況、ステータス、その全てを看破することの出来るスキルで、相手の弱点やあまつさえは初体験の時期が何秒単位かでもわかり、回数すらも分かるという。
全く、末恐ろしいスキルである。
「ふーん…お前の状況は分かった。こっちのウルマを出せるか?」
「あー…多分、人を殺してしまって項垂れてるのだと思う。暴走状態になって周りが把握出来ていなかったみたいだから、俺には分からないけど。」
「…お前まだどうてーー」
「実の息子に何言ってるんだよ!?」
全く、この父親は!
「お前にお父さんと呼ばれる筋合いはありません!」
「いやいや…体も記憶も一緒なのに?主体の記憶が違うだけでそんな扱い酷いと思うよ」
「冗談だ。真に受けるんじゃない。昔からそうだよなぁ。お前って。」
ここからは、他愛ない話が続いていき、とても楽しい時間が過ぎていった……
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