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超絶成長スキルで気づけば世界一を超えていたので、自由気ままに生きてみようと思う  作者: ゆうごろう
第二章 何か知らんが世界最強になったけど、自由に生きたいと思う
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第五話 包囲と怒り、そして僕

すいません遅くなりました!

これは…


「何故僕が包囲されているんですかね?状況が飲み込めないのですが」

「貴様は今、世界最強と呼ばれた男を軽くあしらった。その時点で危険人物として拘束することが決まっていたのさ」

「へぇ…ちなみに、誰の指示?」

「ベルメール様だ。」


まぁ、そうだろうな。現王なら敵いもしない相手に包囲をしようなんてことはしないだろう。


「で、僕…いや、俺を包囲してるってことはどんパチやる覚悟ができてるっつうことだよな?」


少し殺気を孕んだ視線を周りに浴びせる。

それだけで騎士はたじろいでいた。


「第一位界魔術:デス・テンペスト」


おなじみ、竜巻を起こす。しかし…


「第三位界魔術:マジックキャンセル・フィールド!」


竜巻は起こらなかった。


「ん?そんな諸刃の剣を使ってくるのか。」

「ふん。魔術師はあやつだけで、他は皆剣士だ。」


んー…実に面倒だ。魔法が使えないとなると一人一人倒すしかない。


「ちなみに、お前らは昨日の試合は見たのか?」

「ああ、見たがそれがどうした?」

「じゃあ、ベルメールは見たのか?」

「様をつけろ。見ておらっしゃらないはずだ。」


んー…どうしようか

普段あまり使ってこなかった頭をフルに回転させ、結論を導き出す。


ウルマが出した結論は…敵の排除だった。


「しょうがないか。全部まとめて相手してやるから来いよ」

「ああ?舐めてんじゃねぇぞ!」


1人が挑発に乗り飛び出してくる。

それを正真正銘全力の太刀で出迎える。

その攻撃を受けた兵士は、闘技場にめり込んだ。

あれじゃ、後で掘り返すのが大変だな。


「おいおい、良いのかよ?攻撃しちまっても?」

「あ?」

「これを見ろよ」


そこで映し出されたスクリーンにはまだ6歳にもなっていない、母さんと一緒にいるはずの妹の姿があった。


「…は?」

「ケヒヒッ!お前が攻撃したらどうなるか、分かってるんだろうなぁ!」


まてまてまてまて。おい!待てよ!なんでミレアが一人でいる!?あぁ、ダメだ!


「おい、母さんは…俺の母さんはどうした!」

「あぁー?母さん?おい、どうしたんだよ?」


俺が震えを抑えた声音で放った質問に、兵士のリーダーらしき男はそう答えた。

恐らく、あっちの別働隊に聞いているのだろう。

そして、帰ってきた言葉は最悪(・・)の言葉だった。


「ヒヒッ!おいおいおい、マジかよ。おい、お前!お前のお母様なぁ。ヒヒッ!」


ーーピンッ

俺の中で、糸が張る音が聞こえる。ダメだ!やめてくれ!


「手足を切り落として、床に這いつくばらせてるんだってよ」


ーーブツッ


俺は、俺の…()の中の何かが切れる音に従いそうになりながらも、ぐっと堪える。

ダメだ。まだ、ミレアが人質に取られている。

今こいつをやってしまえば、ミレアは殺され、母さんもタダでは済まないだろう。

どう、すればいいんだ。


そう、思考を回した時だった。


『聞こえるか、ウルマ。』


父さんの声が、響き渡る。


『母さんは助けた。こっちのクズ共も始末した。やっていいぞ(・・・・・・)


僕は剣を抜いた。





そのあとの記憶は定かではないが、その惨劇を、終わった後の惨劇を見れば誰でも容易に想像がつくだろう。


その闘技場だった物(・・・・)は荒れ果てていた。


人だった物がバラバラになって転がっており、何人分かも分からない。唯一の生き残り、魔術師も白目をむいて倒れ込んでいる。


あと、忘れていたがグリンドは兵士によって救護室に連れていかれていたようだ。

良かったな。あの場にいたら命の保証はなかった。


闘技場の舞台はぐちゃぐちゃだな。

多分、俺、いや、()がやったのだろう。

しかし、何をすればこうなるんだ?戦闘中でもないのに()になってるし、どうしたもんかね…



ま、父さんと合流するか。久しぶりに顔を見るなぁ

次は明日には出しますぞ!

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