食料事情と菜園の準備
フロアマスターが召喚されました
「ん.....」
目が覚めると、知らない天井。
「.......そうでした、ダンジョンの主になったんでしたね。」
一度寝て起きて、改めて実感する。
《おはようございます、ダンジョンマスター。》
《7:00です。余剰回復MPをDPに変換します。》
《DPが17320→17380となりました。》
7:00にMP変換があって、DPを入手できるみたいですね。今回は60Pですし、もう少し魔物を増やすべきかな。
「《召喚》っと。」
ゴブリン4匹と、スライム4匹を追加召喚し、1部屋の警備にあたらせる。
魔物の数が2桁になりましたし、少しだけダンジョンらしくなりましたね。
さて、次は罠でも仕掛けてみましょう。
100DPを消費し、2部屋に矢が飛び出す罠を作製する。
タイチさんと戦っている時に背中を襲うような形で配置して.......っと。
「......よし、そろそろ朝食にしましょう。」
昨日購入した堅パンと干し肉を取り出し、齧り付く。
食べてみると、お世辞にも美味しいとはいえない。パンは小麦粉を固めた栄養食品みたいな食感で、味がしないので干し肉と一緒に食べる。
口の中がパサパサになりながらも食事を終えて、感じた。
「このままじゃ精神を病みそうです。」
ここから毎日同じものを食べるのは辛いです。日本人には非常に苦痛です。何とかしなければ.......
食料事情をどうにかしようと、《購入》のタブを色々見ているとジャガイモの種芋や、ニンジンの種、肥料等を見つけた。
掛かるDPも安く、ダンジョンの床も土に変更できるようなので、《設定》で明るさを調整すれば野菜が作れそうですね。
「農業.......やりましょう。」
まず、500DPを使用して、コア部屋の横に農業用の小部屋を作製。その後、さらに500DPを使用して床を土に変更する。
追加で100DPを使用して、鍬などの農具・種芋や種、苗を購入。
「とりあえず準備が出来ましたね。」
ひとまずダンジョン内での農業が上手くいくか実験ですね。
今回植えるのはジャガイモ、ニンジン、トマト。
ご飯の為にまず土作りから始めましょう。
「よい.......しょっ!」
ダンジョンの床を耕していく。
肥料を撒き、土と混ぜる。
その後、畝を作りたかったが、先に私の体力の限界が来ました。
「はぁ.......はぁ.......ロクに運動してこなかったのがかなり響いてますね。」
かなり疲れました......畝作りと作付は明日にしましょう。
部屋に戻って数分、私の頭に警報が鳴り響きました。
《侵入者です。対応をお願いします》
《繰り返します。侵入者です。対応をお願いします。》
ちなみに、ユキノのステータスはこの世界の一般人より少し弱いかな?くらいです。